黒人CGアニメでNHKが謝罪 米駐日臨時代理大使「侮辱的で無神経」

[ 2020年6月10日 05:30 ]

東京・渋谷区のNHK社屋
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 NHKは9日、国際情報番組「これでわかった!世界のいま」で7日に放送した、米国の黒人が置かれた厳しい状況を説明するCGアニメが配慮に欠けていたとして、謝罪する文書を発表した。

 アニメは「拡大する抗議デモ アメリカでいま何が」をテーマにした中で放送。米国社会の格差のデータなどを約1分20秒にまとめた内容だったが、放送直後からツイッター上に「これじゃ黒人をただの危険分子扱い」などと批判が相次いでいた。女子テニスの大坂なおみ(22)も自身のツイッターにあきれたような表情の男性の動画を上げ、疑問を投げ掛ける姿勢を見せていた。

 米国のヤング駐日臨時代理大使は9日、「米国の複雑な人種問題に焦点を当てようとするNHKの意図は理解していますが、この動画ではもっと多くの考察と注意が払われるべきでした。使われたアニメは侮辱的で無神経です」とツイートした。

 NHKは批判を受けて番組ツイッターへの動画掲載を取りやめ「配慮が欠け、不快な思いをされた方におわびいたします」とコメントを発表した。

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