「わさお」11年に映画公開、錦織監督 “主演俳優”称える「やっぱりスター」

[ 2020年6月10日 05:30 ]

俳優の甲本雅裕
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 青森県鰺ケ沢町で暮らし、不細工だけど可愛い「ブサカワ」で人気の秋田犬「わさお」が8日に死んだことが分かった。推定13歳で、人間では90代前半に当たるとみられる。

 「ブサカワ」が話題となり、11年には映画「わさお」が公開された。今年3月に新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった志村けんさんの人気番組「志村どうぶつ園」でもたびたび紹介され、志村さんもロケやスタジオでわさおと対面した。「お互い距離を取ってどこかリスペクトしあうような関係でした」(支援団体「わさお」プロジェクトの工藤健代表)という。

 映画「わさお」の錦織良成監督(58)は「自分をしっかり持っていて、凄く頑固。とにかく言うことをきかない。撮影初日にリードを外した途端、白神山地の方に走って行ってしまい半日間捜索をする大変なスタートでした」と苦笑交じりに懐かしむ。それでも「終盤の5日間は、思い通りの動きをしてくれた。お母さん(菊谷節子さん)との絆も感じたし、やっぱりスターだなと思いました」と“主演俳優”を称えた。そして「残念ですが、天命を全うしたと思います。今頃はお母さんと一緒に散歩でもしているでしょう」と思いをはせた。

 同作に出演の甲本雅裕(54)も「撮影中、一緒に走ったこと、忘れません。天国のお母さんの所まで走って、二度と離れないでね」としのんだ。

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2020年6月10日のニュース