DeNA楠本 今季通算15打席目の初安打は劇弾!親友の松井、同級生、そして自分にささげる一発

[ 2023年4月6日 23:35 ]

セ・リーグ   DeNA4-0巨人 ( 2023年4月6日    横浜 )

<D・巨(3)>7回、3ランを放つ代打・楠本(撮影・島崎忠彦)
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 1―0の7回2死一、二塁。DeNAは先発・東の代打・楠本が、船迫から貴重な追加点となる右越え3ランを放った。今季通算15打席目の初安打が劇弾。背番号37が、開幕4連敗後の2連勝を演出した。

 ヒーローはお立ち台で「腹をくくって真っすぐを待っていました。昨日は平良、今日は(東)克樹、(関根)大気と同級生が頑張っていて、絶対に負けられないと思っていた」と笑顔。巨人相手に2試合連続完封勝ちを目の当たりにしたベイ党の歓声を浴びた。

 価値ある一発は「親友」に対する「祝弾」でもあった。「僕は親友だと思っています」。そう口にした相手は、5日の西武戦で史上最年少の200セーブを達成した楽天・松井裕樹投手だ。楠本は、小学6年時に岡山から横浜市内の小学校に転校してきた。「珍しくてみんなが僕を“誰だ、誰だ、転校生だ”と見にきた」と言う。

 その中に違うクラスの松井がいた。「裕樹が“スポーツやってなかったの?”と聞いてくれて“野球やってた”と言ったら“なら一緒のチームで野球をやろう”となった」と振り返る。

 そして地元の少年野球チーム「元石川サンダーボルト」でプレーした。ベイスターズJr.でも、ともに戦った。中学校でも「青葉緑東リトルシニア」で一緒にプレー。それだけ2人の関係は「密」だった。

 200セーブ達成時には「“おめでとう”と連絡した」という。「達成時の顔は、小学校、中学校のときのような、少年のときの顔だった」と楠本も満足そうだった。

 仲間はそれだけではない。この日一緒にお立ち台に上がった東、関根に、前日に888日ぶりの白星をマークした平良も同級生。「いつかみんなでお立ち台に一緒に立ちたいねという話はしていた」と振り返る。

 そして自身にとっても今季が幕開けした一発。開幕から7日後に飛び出した楠本の1号は、多くの「仲間」にささげる意義あるアーチとなった。

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