【大谷と一問一答】新ルール・ピッチクロック 「今日はまた新たな発見があったので、それに対応していく」

[ 2023年4月6日 09:12 ]

ア・リーグ   エンゼルス4ー3マリナーズ ( 2023年4月5日    シアトル )

<マリナーズ・エンゼルス>初回、ベンチに引き揚げる際に審判と話す大谷(撮影・会津 智海)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が5日(日本時間6日)、敵地シアトルでのマリナーズ戦で「3番・投手兼DH」で先発出場。打っては2打数1安打1打点、投げては6回1失点で今季初勝利を挙げた。チームは4-3でマリナーズを下した。

 今季2度目の投打二刀流出場で苦しみながらも粘った。初回、先頭から2連続四球と適時打で先制点を献上し、4番・ラリーを迎えた場面。初球の投球動作で、今季から導入されたピッチクロックルール違反として1ボールを宣告された。それでもラリーを見逃し三振、続くヘルナンデスも空振り三振に仕留めて最少失点で乗り切った。ベンチに戻る際には球審、ネビン監督、水原通訳を交えて2分ほど話し込んだ。打者が打席に完全に入ってからモーションに入ることが必要で、一度完全にモーションを止めてから投球するように説明を受けた。

 ピッチクロックは今季から試合時間短縮のため導入。投手は捕手から球を受けてから、走者なしの場合は15秒、ありの場合は20秒以内に投球動作を始めないと1ボールが宣告される。また、打者は残り8秒までに打つ準備を整えなければ1ストライクが宣告される。

 4回までは毎回走者を背負ったが、高い対応力を見せて結局は6回3安打8奪三振1失点。111球を投げ、6四死球の内容だった。111球は過去3番目の球数となった。

 2回には女房役・オハピーが逆転2ランを放つなど援護。自身も打っては第1打席は四球、第2打席は左飛。6回の第3打席は打者としてピッチクロック違反をとられながらも四球だった。第4打席は7回2死一、二塁。マリナーズの救援右腕・ムニョスが投じたスライダーをうまくはじき返して、三塁線を破る左翼線適時打。4点目を挙げた。

 大谷との一問一答は下記の通り。

――結果的に8奪三振

「真っ直ぐのコマンドが…今日の一番良くなかった点です」

――マリナーズ打線がタイムをとったり、リズムを崩そうとしていたがどう感じたか

「タイムがどうのこうのではなくて、明らかにオフスピードの球に張ってるなっていうのはわかっていたので。カウントの真っ直ぐが一個ボールになるかどうなのかでリズムが多少違うのかなと思います」

――審判の警告が投球に影響は

「それはないですね。昨年できていたことができなくなるっていう…さっき確認してきたところなので、次回以降はそれに対応しながらやりたいと思いますけど。今日はまた新たな発見があったので、それに対応していくっていうことです」

――3回以降何を変えた?

「注意されて変えた所というか、全体的なリズムを修正したいなと思っていたので…できないって言われた所に、なんて言うんですかね…自分のリズムが狂った所を、そのリズムで作っていくっていうことだけ考えて。そこが多少メカニックな所に影響していたかなと思います」

――開幕2戦目にしては多い球数

「どっちでも良かった。5回で90ちょっと行ってたので、そこで終わるという選択肢もあったし、明日オフなので投げるという選択肢もあって。監督がいけるかっていうことだったのでいけますと」

――審判には試合後に確認したのか。どういう発見があったか

「はい、そうです。ランナーなしの時のセットというかストレッチというか、どっからがそうで、どっからがそうじゃないのか。横を向いてからがセットになるのか、どの角度がセットじゃないとか。話した感じ、審判の方もグレーゾーンみたいな感じだったので…ルール始まって間もないですし、お互いにここまではセーフだよね、ここまではアウトだよねっていう所を確認してきた感じですかね」

――確認するまでの修正、特に初回は

「とりあえず合わせるしかない。ルールできてそんなにたってないので。試験的になる部分もある。随時、ピッチャーもバッターも対応していくのはみんな同じなのでしょうがないかなと」

――率直に今季初勝利についての感想は

「打線も追加点とってくれたり、最後1点差になりましたけど中継ぎが抑えてくれたので。個人的なピッチングで言えば初戦の方がもちろん良かったですけど。悪いなりにまずゲーム作って6回まで投げたってところはそれなりに良かった点じゃないかと」

――打者でもピッチクロック違反でストライクが宣告された

「あれはたぶん僕が単純に遅かった。走者をちょっと待っていたので、僕が(打席に)入るのがちょっと遅れたっていう感じ。逆に僕が四球とった時はある程度早く塁にいかないと次の打者に迷惑がかかるっていう感じですね」

――7回の適時打の場面。体勢を崩されてもバットを通したいところに通しているから打てるのか

「欲を言えばもっとしっかりした当たりをもちろん打ちたかったですけど。ある程度、いいところに飛んで、それなりに追い込まれた中で、ああいう厳しいボールにバットがあたるっていうのはそれなりに良いスイングパスを通っていると思うので。状態的には悪くないかなと思います」

――カービーの本塁打も良い軌道で振れたのか
「あれも良かったですし、今日のフライアウトは紙一重な感じだったので。あれも内容的には良かったかなと思います」

――前回に続き気温9度と肌寒かった

「きょうはそんなに。デーゲームだったので。日差しもちょっとあったと思いますし、そんなに。前回もやっているのでそれの引き続きであんまり気にはならなかったですね」

――ここまでの6試合を振り返り投打の状態は
「結果もそうですし、今日もしっかりした状態でゲームに入れて、ある程度、良い状態でゲームが終わって、また次の試合に臨めそうなので、本当にそれを繰り返していく。どこまでしっかりしたコンディショニングで後半まで臨めるかっていうのが大事かと思います」

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