DeNA今季初勝利　平良が888日ぶり復活白星「最高です。久しぶりの声出し応援も幸せ！」

セ・リーグ   DeNA2－0巨人 （ 2023年4月5日    横浜 ）

＜D・巨＞勝利投手の平良（右）を祝福する三浦監督（撮影・島崎　忠彦）
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　実に888日ぶりの笑顔だ。DeNA・平良が先発し6回4安打無失点。20年10月29日の同じ本拠地の巨人戦以来の白星で、チームの開幕からの連敗も4で止め「最高です。一日も早くまたここで投げられるようにと思ってリハビリしていました」と笑った。

　快投だ。変則サイドからの直球は常時140キロ台中盤をマークし、武器のシンカー、フォークも要所で決まった。初回2死一塁では、岡本和から146キロの直球で見逃し三振を奪ってリズムに乗るなど、計7三振も奪った。

　21年6月に右肘内側側副じん帯再建手術（通称トミー・ジョン手術）を受けた。手術から4カ月後に初めて10メートルの距離でキャッチボールを行ったが「怖かった」という。投球フォームも忘れ何度も映像を確認。「思い出すのに苦労した」と振り返る。地道なリハビリを、歓喜につなげた。

　この日は故郷の沖縄・今帰仁（なきじん）村から、久田浩也村長ら関係者が駆けつけた。「村長も来ていたので勝ててよかった。恩返しになった」と平良。この1勝で恩返しを終えるつもりはない。（大木　穂高）

　▼DeNA・宮崎（3回に先制打、6回先頭で左越えに2号ソロを放ちチームの全2打点）平良の素晴らしい投球で攻撃にも流れができた。