元日本ハムの杉谷拳士氏「俺は“大好きだ”って聞こえた」WBC優勝会見での大谷翔平とのやり取りを回想

＜米国・日本＞優勝会見で質問する杉谷拳士氏（撮影・会津　智海）
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　元日本ハムの杉谷拳士（32）が、5日深夜放送の自身初の冠番組、テレビ朝日「杉谷拳士が取材中」（水曜深夜2・53）に出演。WBC優勝会見でのエンゼルス・大谷翔平選手（28）とのやり取りを振り返った。

　この番組は杉谷が気になる場所や人を全力で取材する番組で、初回放送となったこの日は「WBC取材大反省会」と題し、ディレクターと優勝会見について振り返った。

　杉谷は侍ジャパンが米国を下し、世界一になった後に代表宿舎で行われた全員そろっての優勝会見にダルビッシュのユニホームを着込み、参加。最前列に座り、栗山監督や大谷に質問をぶつけた。「あそこ、本当は入っちゃいけないとこよ。“関係者がいいよ、そこで見なよ。一番前でいいよ”って」と促され、メディア側の最前列に座ったと回想。「（司会から）“質疑応答ある方”って言われて、気持ちが出ちゃった。ピッて手を挙げた」と質問した経緯を語った。

　会見では日本ハム時代の元チームメートだった大谷に「私、侍ジャパンと常に一緒に戦っていたのですが…まだ一言も話してもらえてないんです。私のこと覚えてますか？」と質問。大谷に「まぁ、なんとなくは…はい」と塩対応され、会見場に笑いが。杉谷は「これを機に覚えていただければ！」とお願いした。

　この質問をめぐり、ディレクターから「あの場で私情を持ち込むって…杉谷さんと大谷さんが喋ってないことなんて、世の中“知らんがな”じゃないですか。会見場に私情はどうなのかなって」とツッコミを入れられると、杉谷は「あの時の率直な気持ちを表現してしまった」と少しだけ反省。

　さらに、質問後に大谷から返された言葉を覚えているか尋ねられ「覚えてますよ。（大谷は）“大好きです”って言ってました」と脳内の記憶を勝手に変換。ディレクターから「正しくは“まぁ、なんとなくは”です」と訂正されても「俺は“大好きだ”って聞こえた。“大好きだ”って言ってた。良い耳してるんだよ、俺は」とドヤ顔で譲らなかった。

　ただ、インターネット上では会見場の空気を和ませたのは杉谷でなく大谷だったという趣旨の声があったことを紹介されると、「あの会見場のMVPも大谷翔平だったって言いたいってこと？じゃあ、俺はまだまだ取材力不足だよ。俺だって自分が一番あの空気作ったの俺だと思ってた。生中継もしてたんですね。そんなことは知らなかったよ。それも反省」と苦笑いした。

　そして、今後の取材活動について「情熱持ってるから、僕がいることによって会見場が燃えていくような、“会見場の魔術師”って言われたいね」と意気込みを語り、ディレクターらスタッフを笑わせた。