巨人ドラ4門脇の父・寿光さん スタンドでプロ初安打見届け「らしいヒット」

[ 2023年4月6日 05:20 ]

セ・リーグ   巨人0ー2DeNA ( 2023年4月5日    横浜 )

スタンドで観戦する門脇の父、寿光さん
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 横浜スタジアムの三塁側内野席で、その瞬間を迎えた。5日のDeNA戦に「8番・遊撃」でプロ初スタメン出場した巨人・門脇の父・寿光さんは「らしいヒットでしたね」と感慨にふけった。

 0―0の2回2死一塁から、門脇は左翼線を破る二塁打で、プロ初安打をマークした。直後、寿光さんのスマートフォンには、祝福のメッセージが次々と届いた。

 門脇は創価大では1年春から4年秋のリーグ戦まで全試合フルイニング出場を果たした鉄人。原監督は1軍スタートとなった春季キャンプ中に「ストロング門脇」と命名したほどだった。

 寿光さんは回想する。「小さい頃はストロングじゃなかったですよ。3歳、4歳のとき、ぜんそくでね。奈良の病院に連れて行ったら、先生に私が怒られました。その先生との出会いが良かった。“ステロイドを使って治すのではなくて、動いて動いて元気に体を強くしましょう”って言われたんです」。医師の一言が「ストロング門脇」誕生のきっかけだった。

 保育園の帰り道は公園に寄って、野球の練習に没頭した。日が暮れれば、街灯の下でフライを捕る練習を繰り返した。高校入学時にはぜんそくに悩まされることはなくなっていた。

 プロでの第一歩を見届けた寿光さんは「プレースタイルは今までと変わらないですけど、プロ野球に就職したんだなあという感じですね」と言った。さまざまな思いが駆け巡っている様子だった。(川島 毅洋)

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2023年4月6日のニュース