ヌートバーがいないカージナルス3連敗 監督と正中堅手がベースランニングを巡って内紛

[ 2023年4月6日 08:40 ]

ベンチで戦況を見つめるカージナルス・オニール(AP)
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 左手親指のケガでラーズ・ヌートバー外野手(25)が負傷者リスト入りしているカージナルスは5日(日本時間6日)、ブレーブスに2-5で敗れて3連敗。しかも正中堅手のタイラー・オニールとオリバー・マーモル監督がベースランニングを巡ってもめている。大リーグ公式サイトが報じた。

 4日のブレーブス戦。1-4で3点を追う7回2死1・2塁のチャンス、ブレンダン・ドノバンの右前打で二走のオニールがホームを狙ったが、ロナルド・アクーニャの返球に刺された。この時、オニールは全力疾走できておらず、試合はそのまま1-4で敗れた。試合後、監督が本人に「ケガでは?」と聞くと「そうではない」との返答。マーモル監督は記者会見で険しい表情で「努力が足りない。受け入れられないプレー。全力で走らないといけない」と厳しい言葉を吐いた上、5日の試合ではスタメンから外した。代わりにディラン・カールソンが先発、オニールは8回に代打で出て中飛だった。

 オニールは5日地元記者の取材に「試合に出られるよう常に全力を尽くしていて、ハッスルしていないなんて言い過ぎだ。こういったことは内々に処理すべきで、表立ってみんなに言うことではないというのが自分の意見」と反発している。オニールは昨季は2度も左太もも裏痛を発症し、右肩のケガもあって96試合しか出ていない。今季はフル出場できるよう、オフの間からコンディショニングコーチとケガを避ける取り組みをしてきた。

 4日の試合は雨でフィールドが濡れており、三塁ベースを回る際に、おそるおそる走っているように見えた。マーモル監督はカージナルスには高いスタンダードがあるときっぱり。「我々は選手全員にハッスルを求めている。それに合わせられるならプレーするし、そうでないならプレーしない」と言う。加えてカージナルスには、ヌートバーを含め5人も先発できる外野手がいて、毎日プレータイムを争っている状況だともつけ加えた。7日のブルワーズ戦でオニールはスタメンに戻るのかと聞かれると、「当然するべき質問だね」と言うだけで、明言しなかった。マーモル監督は昨季も、ハリソン・ベーダー(現ヤンキース)が一塁に全力疾走しなかったとして、ベンチに下げたことがある。

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