【関西学生野球】関大 正妻不在…初出場の代役がラッキーボーイに

[ 2022年10月15日 21:40 ]

関西学生野球秋季リーグ1回戦   関大11―5立命大 ( 2022年10月15日    ほっともっと神戸 )

関大・越川捕手(関西学生野球連盟提供)
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 リーグ戦優勝に向け、どちらも譲れない大事な一戦で関大にラッキーボーイが出現した。リーグ戦初出場で初先発マスクをかぶった越川海翔捕手(2年)が、3点二塁打。リーグ戦初安打が勝利を呼び込む値千金の一打となった。

 1学年上の不動の正捕手、有馬諒(3年)が5日の近大3回戦で負傷し、この日はベンチ外。正妻不在の危機に代役指名された越川は「(先発を言われた時は)頭が真っ白。守備のことで頭がいっぱいだった」と語るように緊張感に包まれてのスタートだった。同学年のエース格である左腕・金丸夢斗(2年)を懸命にリードしようとしたが、初回2死から4長短打を許し、いきなり3失点。逆に吹っ切れたのか、2回以降は大胆かつ繊細に配球を組み立て4、6回も最少失点で切り抜けた。

 打撃では同期を援護。1点を追う5回、敵失なども絡めて3点を奪い逆転に成功。なおも2死満塁で打席に立つと、1ストライクから外角真っすぐを逆らわず左中間に運ぶ走者一掃の3点二塁打で勝利を大きく引き寄せた。「とにかくフルスイングを心がけた」。記念すべきリーグ初安打が勝利に結び付き、満面の笑みを浮かべた。

 16日の2回戦も有馬不在が確実。「(この秋が)4年生とできる最後。プレッシャーに負けずに頑張りたい」。2季ぶりのリーグ優勝には代役捕手のさらなる活躍が求められる。

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