阪神・岡田彰布監督の野球観 05年Vは「JFK」「4番・金本」に「そらそうよ」

[ 2022年10月15日 18:02 ]

<関西写真記者協会創立50周年記念報道展>本紙・山口和洋カメラマン撮影の「JFK揃い踏み」を見る阪神・岡田彰布監督(2005年撮影)
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 阪神は15日、来季の新監督にOBで前回2005年のリーグ優勝に導いた元監督の岡田彰布氏(64=野球評論家)が就任することを発表した。04~08年まで5年間にわたって猛虎を率い、来季が15年ぶりの復帰。自ら導いた前回以来、18年ぶりのV奪回を託される。

 03年に星野仙一監督のもと、18年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神は、その年に星野監督の勇退と岡田新監督への移行を発表。生え抜きOBで、常勝チームの柱づくりを期待された岡田氏は、翌05年にリーグ優勝を果たすなど、卓越した手腕を発揮した。

 岡田監督のチーム作りの軸には「4番」と「必勝リレー」があった。03年のリーグ優勝には3番で貢献した金本知憲を、就任した04年から4番に据えた。05年には打率・327、40本塁打、125打点と活躍してセ・リーグMVPに。5番・今岡誠が147打点を挙げるなど、両輪でチームを支えた。

 投手陣では下柳剛が15勝で最多勝。井川慶が13勝、安藤優也が11勝を挙げるなど先発陣も強力だったが、何といっても勝ちパターン継投の「JFK」だ。ジェフ・ウィリアムス(J)、藤川球児(F)、久保田智之(K)を擁し、6回までにリードしていれば逃げ切り勝ちという展開を構築。藤川は80試合に登板し、7勝1敗1セーブ46ホールドを挙げるなど大車輪の活躍だった。

 また、岡田監督といえば報道陣とのやり取りも有名。口癖の「そらそうよ」は、その後著書のタイトルにもなったほど、ファンに認知度のあるフレーズだ。

 ◇岡田 彰布(おかだ・あきのぶ)1957年(昭32)11月25日生まれ、大阪府出身の64歳。北陽(現関大北陽)から早大を経て79年ドラフト1位で阪神入団。80年に新人王。85年には球団初の日本一に貢献した。94年オリックスに移籍し、95年に現役引退。通算成績は1639試合で247本塁打、836打点の打率.277。以降オリックス、阪神のコーチを経て、04年阪神監督就任。05年にリーグ優勝を果たした。08年に辞任。10~12年はオリックス監督。右投げ、右打ち。

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2022年10月15日のニュース