東北の“ダル2世”ハッブス好投で来春選抜当確 「苦しい場面も楽しんで」逆転呼ぶロングリリーフ

[ 2022年10月15日 04:00 ]

秋季高校野球東北大会準決勝   東北6ー2聖光学院 ( 2022年10月14日    荘内銀行・日新製薬スタジアム )

<東北・聖光学院>好救援を見せたハッブス(撮影・柳内 遼平)
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 東北(宮城)の「ダルビッシュ2世」が勝利を手繰り寄せた。0―1の2回から最速145キロのエース右腕・ハッブス大起(2年)が登板し、6回を5安打1失点。1メートル88の長身から最速140キロの直球、スライダーなどで凡打の山を築き「苦しい場面も楽しんで乗り越えました」と胸を張った。

 エースの好投に打線も奮起。登板直後の2回は4番・佐藤玲磨(2年)ら2本のソロで逆転すると2―2の8回は1番・金子和志(2年)の2ランなどで一挙4得点。計3本塁打の援護を受け、米国人の父と日本人の母を持つ男は「こういう日に限ってホームランがたくさん出るのは不思議。自分たちは持っているんだなと改めて思いました」と笑った。

 偉大な先輩で03年夏の甲子園で同校の春夏通じて最高成績である準優勝に導いたダルビッシュ有(パドレス)を「雲の上の存在」と尊敬する。まずは来春選抜出場の当確ランプをともし、憧れの存在に一歩近づいた。16日の決勝で仙台育英を破れば、先輩も出場した明治神宮大会進出も決まる。

 ◇ハッブス 大起(たいき)2005年(平17)8月3日生まれ、宇都宮市出身の17歳。小4から白鳩ジュニアーズで野球を始め、小6時にはヤクルトジュニアに選出。小針中(埼玉)では上尾シニアに所属。東北では1年春からベンチ入り。1メートル88、85キロ。右投げ右打ち。

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