ソフトバンク王会長を大叔父に持つ早大・鹿田泰生が好救援で2勝目

[ 2022年10月15日 18:47 ]

東京六大学野球秋季リーグ戦第6週第1日 1回戦   早大4―2立大 ( 2022年10月15日    神宮 )

<立大・早大>早大3番手の鹿田(撮影・光山 貴大)
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 明大に連敗し、もう1敗もできない早大が延長10回の激闘の末立大を下して先勝した。

 同点の8回から3番手として登板した鹿田泰生(2年=早実)が2イニングを打者6人で抑え、10回に決勝点が入ってうれしい2勝目を挙げた。

 1メートル87、85キロの本格右腕。140キロ後半のストレートを軸に危なげなく投げ切り、東大戦に続いて中継ぎ勝利となった。この鹿田、祖母がソフトバンク・王貞治会長の姉、幸江さん。鹿田にとって王会長は大叔父に当たる。「僕の口から王さんのことは話したことはないのでチームメートも知らないと思います。正月に集まったときは“応援しているぞ”と声をかけてもらってます」と話す。

 東京六大学でやりたくて王会長と同じ早実に進学。中学では主に捕手だったため「投手がやりたかった。和泉監督にも勧められので」と1年夏から投手に転向。ストレートは140キロをマークしながら制球が悪く、高校時代は公式戦に1試合も登板できずに終わった。大学では体幹を鍛え、小宮山悟監督の指導もあり投げる際の左肩の開きなどを修正。制球がよくなってベンチ入り、そして神宮のマウンドに登った。

 「初登板(春季リーグ、立大戦)のときは、やっとこの場所に来たかと思いました。制球がよくなって、そちらで悩まなくてよくなった。だから配球を考えれるようになりました」と自信もついてきた。小宮山監督も「自信を持って送り出している。力がついてきた」と鹿田に厚い信頼を置く。そして「ちょっとした仕草とかたたずまいとか、王さんなんだよなあ」と笑う。

 MAXは149キロだが、まだまだ発展途上。「球種も増やしたいし、体幹も鍛えたい。いずれはプロにチャレンジしたいですけど」と2年後を見据える。もちろん家族全員がソフトバンクファン。伸びしろ十分な鹿田が中継ぎに控える早大、逆転Vへの戦いは続く。

 ◇鹿田 泰生(しかだ・たいせい)02年12月31日、東京生まれの19歳。中学時代はKボール使用のチームでプレーし主に捕手。早実に進学し投手に転向も3年夏はベンチ入りできず。早大では2年春に初登板、これまで5試合に登板し2勝0敗。3人兄弟の末っ子で兄2人はアメリカンフットボール、野球をやっているのは鹿田のみ。麺類が大好きで、特にうどんをポン酢で食べるのがベスト。K―POPを聴くのが趣味。1メートル87、85キロ、右投げ右打ち。

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2022年10月15日のニュース