ソフトB 打線目覚めぬまま西武と首位攻防3連戦 起爆剤は柳田、実戦復帰即1軍合流へ

[ 2022年9月2日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0-7ロッテ ( 2022年9月1日    ペイペイD )

2軍戦で実戦復帰した柳田
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 助けてギータ!2位のソフトバンクは1日、ロッテに0―7で完敗し首位奪回に失敗した。26イニング連続無得点と、貧打が深刻だ。零敗は2試合連続で今季15度目。藤本監督は2日の西武戦から、この日の2軍戦で実戦復帰した柳田悠岐外野手(33)を起爆剤として1軍合流させる考えを示した。3連敗で西武とのゲーム差は「1」に拡大。首位攻防戦でチームを救えるのは主将のバットだ。

 頼れる男に打順が回ったが“永遠のゼロ”が継続した。0―7の9回2死一、二塁。打席はこの日、いずれもフェンス直撃の二塁打、三塁打と唯一マルチ安打の増田だ。球場のボルテージは上がったがカーブを引っかけ投ゴロ。試合は無得点で終わった。

 「元気ないですね。何とかしようという一人一人の姿が…というところですね。まあ増田が一人、気を吐いてくれたかな」。試合後の藤本監督も、どこかしら覇気がなかった。

 零敗は2戦連続で今季15度目。8月29日のカード初戦の初回に2点を刻んでから26イニング連続でゼロ行進が続く。新型コロナ感染から三森が「1番・二塁」で復帰も4打数無安打。着火剤にはならなかった。

 今季3度目の同一カード3戦全敗。ロッテには20年9月4~6日以来2年ぶりの屈辱となった。貧打に苦しみながら2日から首位・西武と3連戦。指揮官が救世主に指名したのは主将、柳田だった。

 「起爆剤、欲しいよね。キャプテンが来るだけで雰囲気が変わると思うし」

 新型コロナ感染で戦線を離れていた柳田は1日の2軍戦で実戦復帰。5打数無安打4三振も「この状態じゃ(打線が)厳しいんでね」とまずは背中に頼る。「彼は4三振しても、次の日にヒットを打つタイプ。経験もあるし、バットも振れている」と、西武戦での1軍合流を示唆。当初は週末も2軍戦で調整予定だったが、現状がそれを許さない。

 この日も2回、増田が四球を選び2死一、二塁で海野は三ゴロ。4点を追う5回1死二塁で代打・野村大が四球を選び1死一、二塁としても三森、野村勇が連続三振。増田や代打の野村大は生存をかけて粘るが、中心となるべき戦力はあっさりと凡退した。指揮官は「まあ(先発)美馬も良かったけど、スタメンで出ているメンバーが打席に集中して、何とか食らい付く気持ちがちょっと欲しいかな、と思いますよね」と発奮を促した。

 指揮官は「月の頭、完封されたんで2日から。はい」。主将とともに苦境を乗り越える。(井上 満夫)

《柳田 復帰2軍戦は5打数無安打で4三振》
 新型コロナウイルス陽性で戦線離脱していた柳田が1日、ウエスタン・リーグ阪神戦(タマスタ筑後)で実戦復帰した。「1番・DH」でフル出場も5打数無安打、4三振。それでも、持ち前のフルスイングを解禁した。小久保2軍監督は「10日間休んで、まだ3日目でやれることは限られている。あとは本人が(西武との)首位攻防戦に向けてどうするか」と話した。また、同じくコロナ陽性から復帰を目指す中村晃、牧原大、周東、柳町、川瀬は2日からの2軍関西遠征に向かう。

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