ロッテ朗希、プロ初完投負けも「シーズン終盤で完投はすごく意味ある」 バント作戦には「ビックリ」

[ 2022年9月2日 21:41 ]

パ・リーグ   ロッテ0─1オリックス ( 2022年9月2日    ZOZOマリン )

<ロ・オ>9回を投げ終えた佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 ロッテの佐々木朗希投手(20)が2日のオリックス戦(ZOZOマリン)に先発し、わずか97球で、9回4安打1失点と好投したが、打線の援護なく、プロ初の完投負けで4敗目(8勝)を喫した。チームは5連勝を逃した。

 打線の援護なく、悔しい0─1の敗戦。しかも打ち崩されたわけでもない。唯一の失点となった5回は先頭の頓宮への死球からピンチを招き、1死一、三塁から伏見の遊ゴロの間に三塁走者が生還したものだ。序盤は制球が乱れていたが、9回、94球目に、この日最速の161キロを記録するなど、しっかりとゲームマネジメントできたことに「球数少なくいけたことが結果的に完投につながったと思うので、シーズン終盤で今日のように完投できたことはすごく意味のあることだと思う」と表情は暗くなかった。

 オリックス戦は4月10日の完全試合を含め、今季3戦3勝で防御率1・29だった。ZOZOマリンで、オリックスと対するのはその完全試合以来だった。相手打線は1巡目で、3番の吉田正、4番の頓宮以外の7人の打者が初球にバントの構えをして、揺さぶりをかけてきたが、4回まで最速160キロの速球と落差の大きなフォークで1人の走者も許さず6三振を奪った。「(バントの揺さぶりは)ちょっとビックリしました。フィールディングに課題があるといわれていた中で、しっかりアウトを取れて自信になった」と語った。

 「引き続き長い回を投げて、今日みたいな無駄な死球などそういうところをなくしていければと思う」。自身3年目で初の2桁勝利もかかる上に、チームが優勝争いに踏みとどまるには、20歳右腕の快投は欠かせない。

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