ヤクルト・村上、50号へ“ガチンコ”3連戦 中日先発は今季対戦で四球少ない3投手

[ 2022年9月2日 05:30 ]

ヤクルト・村上
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 日本人では02年の松井秀喜(巨人)以来20年ぶりの50号に王手をかけるヤクルト・村上宗隆内野手(22)が2日から中日3連戦(神宮)に臨む。相手予想先発は大野雄、小笠原、高橋宏といずれも今季対戦打率4割超えの好相性。四球攻めが続く今季だが、相手が真っ向勝負を挑んでくるからこその数字でもある。力と力のぶつかり合いが予想され、さらなる量産へ大きなステップを踏めるか。

 中日の誇るガチンコ投手陣を真剣勝負で打ち砕き、50号、そして夢の60号へ勢いを加速させたい。打率・339、49本塁打、120打点で令和初の3冠王へ突き進む村上はこの日、大阪から帰京。周囲の期待が高まるが、「目の前の試合を集中して取り組んで、最終的にどうなってるかを自分の中では楽しみにしたい。とにかく今はチームが勝ち、優勝してみんなで喜びを分かち合いたいという思いが強い」と根底にあるのはチームの勝利だ。

 2日からは神宮で中日3連戦。先発が予想される大野雄、小笠原、高橋宏とはいずれも打率4割超えと相性がいい。3投手が真っ向勝負を挑んでくるからこそとも言える。8月は打率・440、12本塁打、25打点と打ちまくり、勝負を避けられる場面が増えた。ここ10試合は計19四球。現在シーズン59発ペースの量産態勢を維持するには、四球が最大の難敵となってきた。その点、力と力のセメントマッチが望める3投手の合計では、今季通算21打数9安打の打率・429、4本塁打。真っ向からぶつかり合った先に、ビッグバンが必ず待つ。

 新記録に期待がかかる勝負の9月、主砲は「セプテンバーラブ」だ。過去4年の9月は通算21本塁打、56打点と月別最多をマークしてきた。中日は8勝10敗とリーグで唯一負け越している相手。11年のソフトバンク以来、11年ぶり2度目となる全11球団に勝ち越しての完全優勝のため、重要な9月最初のカード。「最後の1カ月、全力で戦うのみです」と高津監督の視線に揺らぎはない。記録的快進撃の中心を行く背番号55にとっても、先を占う大事な3連戦となる。(青森 正宣)

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2022年9月2日のニュース