落合博満氏が明かす 体調不良の審判を見抜いた“神眼”の真相「見てれば分かる」

[ 2022年9月2日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が2日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。中日の監督時代に、審判の体調不良を見抜いた“神眼”の真相を明かした。

 2010年4月27日の中日―巨人戦で、落合監督が審判の体調不良を見抜いたことが話題になった。試合開始から間もない2回表1死、落合監督が突然、森球審のところへ歩み寄った。テレビの解説者が「怒ってますよね」と話すほど、険しい表情で抗議しているようにも見えた。

 しかし実際は、球審の交代を提案していた。その場面を、落合氏は「実際の話、ちょっと(森球審の)目がウロウロしてたっていうのと、ジャッジする体勢がぐらついていたということなのかな。審判だから体調悪いから交代するってことはまず職務上言えないだろうしね」と振り返った。なぜ気付くことができたのか。

 落合氏は「野球で一番見ているのは、キャッチャーのところを一番見てるわけだから。ピッチャーがボール投げりゃキャッチャーのところ見るしね。まあ自然とそれが(球審の)おかしな動きに見えたっていうことなんだろうと思うけど」と話した。そして、「なんか普段と違うってのは見てれば分かるんだろうけどね」とサラリ。

 また、審判との付き合い方について「(しゃべるのは)ゲーム前とかなんかだよ。着替えてるときとかね。昔は今みたいな施設はなかったから審判と隣り合わせのとこで着替えたりとかなんかっていう。そういう時は“元気か?”って声かけてもらえれば、ほらお互い敵味方じゃないんだから。いかにして審判を味方につけるかっていう」と話し、現役当時のエピソードを明かした。試合を徹底的に観察し、審判と良好な関係を築いていたからこそ発揮できた“神眼”だった。

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