春の首位打者・明大宗山、ドラ1候補の亜大・青山から一発自信に秋に向かう

[ 2022年9月2日 10:39 ]

大学日本代表でも活躍する明大宗山
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 東京六大学野球で春秋連覇を狙う明大は2日の鷺宮製作所とのオープン戦が雨天中止。開幕(10日、神宮)前最後の試合が中止となり室内練習場で汗を流した。

 春季リーグ戦で初の首位打者を獲得した宗山塁(2年=広陵)は順調に仕上がっている。7月には大学日本代表としてオランダで行われたハーレム国際大会に出場。遊撃のレギュラーとして活躍。8月31日に行われたU―18高校日本代表の壮行試合では遊撃手としてフル出場。存在感を示した。

 今夏のオープン戦で一番自信をつけたのが8月29日に行われた春の大学王者・亜大との試合。ドラフト1位候補の青山美夏人(4年=横浜隼人)から右翼席へ決勝のソロ本塁打。1―0で勝利し価値ある一発だった。「低めのカーブでした。ホームランになるかどうかという当たりでしたが入ってくれた。青山さんから打てたのはすごく自信になります。青山さんとは日本代表で仲良くさせてもらったんですが」と“恩返しの一発”に笑顔を見せた。同26日の桜美林大戦では「完ぺきでした」(宗山)という満塁弾も放っており長打力に磨きがかかってきた。

 10日の開幕(東大戦)までは自校グラウンドで打ち込み調整していく。高校日本代表との試合では広陵の後輩・内海が右中間へ豪快な本塁打。刺激も受けた。2年生ながらチームの中心選手となりつつある宗山。春同様、左打席から広角安打が生まれれば連覇は近づいてくる。

 ○…明大で春4勝を挙げベストナインを獲得した蒔田稔(3年=九州学院)5勝をマークした村田賢一(同=春日部共栄)の2本柱は口をそろえ「明治でいいのは宗山と対戦しなくてすむこと。アイツは天才ですよ」と話す。チームメートとしてこんなに頼もしい存在はないという。宗山の後ろ4番を打つ上田希由翔(同=愛産大三河)も「宗山が塁に出てくれるから助かる」という。春は15打点をマーク。これも宗山が出塁したお陰。秋は20打点を目指している。

 ▽宗山メモ 東京六大学野球で通算100打席以上の打者で打率・373はダントツのトップ。通算安打数も44本で9位タイ。10人中4年生7人、3年生2人、2年生は宗山のみ。ちなみに安打トップは立大のドラフト候補・山田の75本(通算打率は・302)。宗山は残り5シーズン。ケガさえなければ100安打は通過点。高山(明大―阪神)の持つリーグ記録131本更新も可能な数字だ。

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2022年9月2日のニュース