落合博満氏 ど真ん中のストライクを「ボール!」判定引き出した、審判との“いい関係”

[ 2022年9月2日 17:05 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が2日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。判定までも左右してしまう審判との付き合い方を明かした。

 現役時には試合前に審判と交流していたと明かした落合氏。「審判と仲悪いと損だよ。ストライクかボールかって判定があるじゃない。で大概の選手は“(ストライクゾーン)一杯ですか”って聞きゃ審判は一杯だっていうよ。俺は“一杯ですか”って聞いたことないもん」。どういう風に聞くか問われると、「“まだあるか?”としか聞かないもん。“いやもうここまでだ”って言えば、“あぁ、じゃあここまでだな”っていう。審判とは良好な関係だったよ」と話した。

 良好な関係が結果を左右することもあったという。「一回、ど真ん中のストライクを“ボール!”って言ってくれたこともあったしね。あ、三振だと思って帰ろうと思ったら“ボール!”って。フフ。で審判“これだけだぞ”って」と、当時を思い出し、楽しそうに語った。

 今季、ロッテの佐々木朗希投手の判定への態度で球審が詰め寄ったことで話題になった、選手と審判との関係については、「今の選手って審判とそうやって気軽に話するっていう場もないんじゃないか?だから昔の野球って退場者が少なかったんだよ。“野球を見に来てる人は選手を見に来てるんだからむやみに退場さすな”というリーグからのお達しがあったって話は審判から聞いたことがある。だから結構審判にはいい思いさせてもらったよ。それはなんていうの、怒らせないような下地を作っていくってのも大事なんだ」と、今のプロ野球のコミュニケーション不足に問題があると自論を明かした。

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