阪神・佐藤輝 スタンドの両親に見せた「9月初安打」 大山と打点そろい踏みでは17連勝

[ 2022年9月2日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神8-0広島 ( 2022年9月1日    甲子園 )

<神・広>6回1死満塁、右翼線に3点適時三塁打を放ち、ポーズを決める佐藤輝(撮影・坂田 高浩) 
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 阪神・佐藤輝のバットが雨音に負けない快音を発した。4―0の6回1死満塁。フルカウントからの島内の7球目を右翼線にはじき返した。中野、山本、そして近本が生還。ダメ押しとなる走者一掃の三塁打は、プロ2年目での「9月初安打」でもあった。

 「抜けてくれて良かったです。打点を挙げるチャンスですし、中軸がしっかり打てば、打線も活発になる。いい状態だと思う」

 8月21日の巨人戦以来9試合ぶりの打点で、今季73打点となった。DeNA・牧を抜いてリーグ4位に浮上。2日から対戦する巨人・岡本和との差も1にした。6試合連続安打となり、直近5試合では18打数7安打、打率・389。2軍落ちを経験するなど昨季は13打数無安打10三振に沈んだ勝負の9月に向けて、しっかり状態を上げてきた。

 雨のスタンドには父・博信さん、母・晶子さんの姿もあった。「来るとは聞いていたので、いいところを見せたかった。喜んでくれていると思います」。どんなときでも常にベストを尽くす。それが結果につながったことを素直に受け止めた。

 矢野監督も「1本で変わることがある。もっと良くなってほしい」と期待を寄せた。佐藤輝、大山の打点そろい踏みでは4月22日のヤクルト戦から17連勝中。シーズン最終盤は必勝パターンで突き進む。(鈴木 光)

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2022年9月2日のニュース