楽天・島内 満塁弾!逆転Vへ“確信歩き” 6年ぶり大仕事でチームの連敗3で止める

[ 2022年9月2日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天11―8オリックス ( 2022年9月1日    楽天生命 )

4回、右越えに勝ち越しの満塁本塁打を放ち、バットを握ったまま一塁へ向かう楽天・島内
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 楽天は1日、島内宏明外野手(32)の16年以来、自身6年ぶり2本目となる14号グランドスラムなどでオリックスに11―8で競り勝ち、連敗を「3」で止めた。下した3位オリックスとのゲーム差は1・5に縮めた。ロッテはソフトバンク戦に大勝して4連勝。これで首位西武から5位ロッテまでが5ゲーム差以内にひしめき、9月を迎えてもパ・リーグは大混戦の様相を呈している。

 まるで聖火リレーの走者のようだった。5―5の4回無死満塁。右翼に決勝の14号満塁弾を放った楽天・島内は、振り抜いたバットを右手で掲げながら一塁へと駆け出した。一塁コーチの塩川内野守備コーチにバットを渡そうとしたが、タイミングが合わず。丁寧に一塁ベースの横に置いてから、軽やかにダイヤモンドを一周した。

 「地面の悪い時はあまり試合をやりたくない。最近は(雨で)地面が濡れているので。そういう時はバットを長く持っていますね」

 前夜の同戦でも安打を放った際にバットを持って一塁へ。この時も雨が降っており、道具を大事にするからこその行動だ。
 「犬鷲打線」をけん引する4番の調子は右肩上がり。「(自分の中で)月間MVPを獲れたと思う」と振り返る8月は、打率・381、6本塁打、21打点。9月の初戦も3安打4打点でチームを逆転勝ちに導き、石井監督も「勇気の出る4点だった」と称えた。

 リーグトップの138安打で、昨年の打点王に続く個人タイトルを射程圏に捉えている。ただ、今はチームの勝利が最優先。連敗は3で止まり、3位オリックスとのゲーム差は1・5に縮まった。「みんなが上を見ることが大事」と島内。役割を全うしながら天命を待つ。(重光 晋太郎)

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