巨人・桑田コーチ「これはエースになる宿命」 8回2失点も白星逃した戸郷へ「これを糧にエースに」

[ 2022年9月2日 22:48 ]

セ・リーグ   巨人2―2阪神 ( 2022年9月2日    甲子園 )

<神・巨>8回、汗をぬぐう戸鄕(左)(撮影・坂田 高浩) 
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 巨人は阪神相手に土壇場で2点差を追いつくも13年ぶりとなる3試合連続延長戦の末に2―2で引き分け。3連敗を止めることができず、2戦連続引き分けで5戦勝ちなしとなった。これで今季延長戦は6戦連続勝ちなしで3勝5敗3分け。また、これで単独5位に転落。自力でのCS出場が消滅している。

 リーグ最多タイの今季12勝目を目指して先発した戸郷は7回までに7安打を打たれながらも粘りの投球で無失点。だが、0―0のまま迎えた8回に2点を失い、降板した。チームは4時間4分の延長戦の末、引き分け。戸郷は8回9安打2失点で、その後は平内、高梨、大勢、デラロサという無失点リレーだった。

 試合後、桑田真澄投手チーフコーチ(54)との一問一答は以下の通り。

 ――戸郷は粘った。

 「彼は2桁勝利、勝ったという自信がね、先発としての力配分ができるようになってきましたよね。初回は球が走らなくても、6回、7回とギアを上げられるようになってきましたのでね。頼もしいなあと思って見ていました。8回は近本くんに打たれたけれど、あそこはもうしょうがないなと。近本くんは凄く調子がいいのでね。失投を逃さなかった近本くんをほめたいと思います」

 ――勝ちをつけたい投球だった。

 「そうなんですよね。今年11勝しているんですけど、8回、9回を投げて勝てないという試合も何試合かあるのでね、本当に申し訳ないなと思っていますけれど、でもこれはエースになる宿命といいますかね。こういうのを乗り越えてエースになるわけですから。またきょうの投球も勝敗は付かなかったが、これを糧にエースに成長していってもらいたいなと思います」

  ――救援陣は延長続きの中で踏ん張った。

 「彼らもね、リリーフ陣も平内と大勢も若いけれど、ここに来てすごく成長が見えるな、と思います。高梨はベテランの域に達していますんでね。最後はデラ(デラロサ)も何とか抑えてくれたんでね。非常に粘り強く投げてくれたと思います」

 ――来週のローテは。

 「それはね、あす決めたいなと思います。あすの試合後に全て決めていきたいなと思っています」

 ――戸郷は来週はこのまま?

 「そうですね。中6日でいかせたいなと思っています。全てあすの試合後に決めます」

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2022年9月2日のニュース