松井秀喜氏、高橋尚子さんらが南スーダンの青少年野球チームの支援を呼びかけ

[ 2022年9月2日 05:31 ]

松井秀喜氏
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 一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構(J―ABS)は1日、政情不安が続く南スーダンの青少年野球チームを支援するクラウドファンディングを行うと発表した。近隣国のタンザニアで行われる全国野球大会「タンザニア甲子園大会」に特別枠として出場できるよう、選手たちの渡航費の支援を募る。

 南スーダン青少年野球チームは19年に設立され、男女約30人が練習に励んでいる。しかし、紛争地のため治安の問題もあり、野球をプレーできるのは首都ジュバ市内のみ。対外試合を行うことができない。南スーダンからタンザニアへは飛行機で約8時間の移動となり、高額の旅費が必要となる。

 支援に向け、J―ABSのエグゼクティブ・ドリームパートナーを務める元巨人、ヤンキースの松井秀喜氏に加え、元中日の川上憲伸氏、元阪神の藪恵壹氏、さらに南スーダンの五輪陸上選手の取材経験があるシドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんが、このプロジェクトに賛同した。

 松井氏は「甲子園を目指す気持ちに国境はありません。ぜひ、彼らの夢を支援してあげてください!」、高橋さんは「南スーダン野球チームには女子選手もいると聞いています。国境を越えて、ジェンダーを超えて、人と笑顔、希望をつなぐ機会になると期待しています」などとメッセージを送った。

 クラウドファンディングはReadyForサイトで1日から受け付けを開始し、10月5日が締め切り。1人5000円から寄付ができる。選手13人、コーチ2人の旅費などにあてる230万円を目標にする。

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2022年9月2日のニュース