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阪神・藤浪 柔道金メダリスト大野の「信念」に刺激“己を貫き己に勝つ”後半戦に向けリスタート

[ 2021年8月12日 05:30 ]

柔道の大野から刺激を受けたと語った阪神・藤浪 
Photo By スポニチ

 阪神の藤浪晋太郎投手(27)は、目に焼き付けたホンモノの“強さ”を胸に後半戦へ挑む。かねて親交があり、東京五輪の柔道男子73キロ級で金メダルを獲得した大野将平(29)から感じたという「信念」が大きな刺激に。現状では後半戦からのローテーション入りは微妙な状況も、自身のパフォーマンス向上に集中し、チャンスを待つ。

 9分超えの死闘に決着をつける「支え釣り込み足」に藤浪は声をあげたという。

 「大野さんという人柄を知っているので余計に熱は入ってテレビの前で叫んでました」

 8月上旬、スポニチ本紙のリモート取材に応じていた右腕は“黄金の勝利”に声を弾ませた。2年前に初めて会食して以来、大野は尊敬してきたアスリートの先輩。発する言葉、柔道への姿勢…耳にするたびに胸が震えた。

 「“古き良き柔道を”と常におっしゃっていて。正しく投げるというスタイルを重圧の中でも貫き通しているのが格好良い。当たり前に金メダル獲ってくると思われていて、当たり前に獲ってくるのが本当にすごい」

 研究され、対策を立てられるのが王者の宿命だ。それでも、目先の勝利に執着せず、自身の「柔の道」を貫き、高みを目指していく。日々、打者と対峙(たいじ)する背番号19だけに、余計に凄みを感じた。

 「相手に合わせて変化しないといけないですし、今の時代いろんなデータもあって研究もされます。大野さんは、野球で言えば160キロを投げたとして、それを貫き通しているような人。相手が嫌がることを考えるんじゃなくて、自分のスタイルを貫き通してる」

 初の開幕投手を務めた今季も4月に2軍降格、中継ぎへの配置転換と浮き沈みは激しい。「成績的に良いとは言いがたい」。エキシビションマッチでは先発に再転向し、現状は一時帰国していたガンケルの有事に備える存在でローテーション入りは微妙な状況だ。

 振りかぶって始まったフォームも今は、ノーワインドアップ。試行錯誤は続くが「しっかり腕を振れて、体全体使って投げられている。自分の中では“もうひとつかみ”あればやれるんじゃないかと」と迷いは一切ない。

 今こそ大野の言葉を胸に刻む。「大野さんは“相手じゃなく自分に勝つ”と常々言っていて。自分も頑張らないといけない。良いものを見せていただいた」。信じる道を行き、底力を見せる。

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