エンゼルス・大谷 ゲレロとキング直接対決で本塁打なしも17打席ぶり快音

[ 2021年8月12日 02:30 ]

ア・リーグ   第1試合エンゼルス6-3ブルージェイズ 第2試合エンゼルス0-4ブルージェイズ ( 2021年8月10日    アナハイム )

<エンゼルス・ブルージェイズ>初回、大谷は右線三塁打を放つ(撮影・沢田 明徳)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)は10日(日本時間11日)、ブルージェイズとのダブルヘッダー(7回制)にフル出場。1試合目は今季16個目の盗塁を記録し、2試合目は7試合ぶりの安打となる右翼線三塁打を放った。MVPや本塁打王を争うウラジーミル・ゲレロ内野手(22)は2試合で1安打1打点。新世代のスター対決は全米の野球ファンの注目を集めた。

 この日一番の大歓声が大谷に降り注いだ。ダブルヘッダー2試合目、0―4で迎えた最終回の7回2死満塁。スタンドのエンゼルスファンは誰もが同点弾を夢想した。結果は救援右腕ロマノの99マイル(約159キロ)の直球に空振り三振。7月28日のロッキーズ戦で37号を放ってから13試合、46打席連続で本塁打なしとなったが、最後までファンを沸かせた。

 ブルージェイズとの4連戦の初日。最大の話題はMVPや本塁打王を争う相手主砲ゲレロとの直接対決だ。地元放送局「バリースポーツ・ウエスト」も中継中に本塁打、打点、OPS、長打数などで両者を徹底比較するなど盛り上げた。1試合目は3打数無安打も、四球で出塁した際には今季16個目の盗塁に成功。ジョー・マドン監督は「打線全体で彼を守る。相手が勝負してこなくても、塁に出て盗塁を試みる」との理由で、2試合目は6月30日のヤンキース戦以来の1番で起用した。

 リードオフマンに指名された大谷も、すぐさま期待に応える。初回に17打席ぶりの安打となる右翼線三塁打。8月は27打数3安打(打率・111)と結果が出ていないが、巧打と足でファンを沸かせた。一方のゲレロも1試合目は無安打ながら2試合目の初回に右前適時打。本塁打王争いは37本の大谷がゲレロに2本差をつけてトップのままだが、打点王争いではゲレロが88打点に伸ばし、4位の大谷に6差をつけた。

 大谷は今季7勝目を狙う12日(日本時間13日午前10時38分開始)の同戦の先発登板に向け、試合前にはキャッチボールなどで調整を行った。激しい本塁打争いを展開する中で「投手・大谷」として迎えるゲレロとの初対決。ますます全米がヒートアップするだろう。(笹田 幸嗣通信員)

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