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【市川いずみの届け夏エール】自慢の「腕」を見せた広島新庄・森下毅士君 三塁コーチャーで躍動

[ 2021年8月12日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権 1回戦   広島新庄2-3横浜 ( 2021年8月11日    甲子園 )

<横浜・広島新庄>5回、先制適時打を放った広島新庄・河野(右)とグータッチをかわす森下(撮影・坂田 高浩)
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 敗戦にもかかわらず、広島新庄の森下毅士君の声は充実感に満ちていました。「腕が少し張っとる感じ!」。腕の張りは背番号17のユニホームで飛びはねながら一生懸命に回した証。けがに悩まされ続けた野球人生でしたが、最後の夏は三塁コーチャーとして聖地で躍動しました。

 昨秋には腰椎分離症と診断され2カ月間のリハビリ生活を強いられました。「ゆっくり治そう」。いつも寄り添ってくれたのが理学療法士。優しさに触れるたびに「次は自分が支えたい」と新たな夢を抱くようになったといいます。

 エースの花田君が「マウンド、打席、ベンチ。どこにいても声をかけてくれる」と話すように、誰よりも心配りができる。この日も捕手の北田君の防具を付け、1年生の河野君が先制打を放つと背中を叩いて「よく打った」とたたえました。9回は「腕」の見せどころ。「肩が外れるくらい」というこだわり通り、素早く両腕を回し、2点目の本塁へ走者を送りました。

 逆転サヨナラ負けに最後は左腕でそっと涙をぬぐいました。球児としての夢舞台は終わりましたが「花田がプロになったらトレーナーとして支えたい」。次の夢に向かって頑張れ、森下君!

 ◇市川 いずみ 京都府出身のフリーアナウンサー。山口朝日放送時代に高校野球の実況で「ANNアナウンサー賞最優秀新人賞」を受賞。高校野球検定に合格し自宅に甲子園の土を飾るほど生粋の高校野球好き。

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