阪神・中野がピンチ救う「超美技」 矢野監督も大絶賛!無死一、三塁で二塁封殺→バックホームで併殺

[ 2021年7月4日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5-0広島 ( 2021年7月3日    マツダ )

<広・神(9)>5回1死一、三塁、野間のゴロをさばいた中野は二塁ベースを踏んでから本塁に送球(撮影・大森 寛明)
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 試合の勝敗を左右した、超美技だった。1点優勢の5回無死一、三塁。機転の利いた好守を見せたのは、阪神の遊撃・中野だった。

 「打った瞬間に三塁走者が動いていなくて、自分がベースに向かった瞬間に動いたのが見えたので。振り向きざまに投げないと間に合わないというタイミングだと思ったので、あそこは迷いなく投げました」

 野間が放った強烈なゴロを二遊間寄りでつかむと、まずは自ら二塁ベースを踏んで一走・林を封殺した。今度は本塁への好送球で、三走・坂倉の生還を間一髪で阻止。珍しい併殺を完成させ、流れを引き戻した。打たれた瞬間は同点を覚悟した場面。矢野監督からは「坂倉が動けていないというのが見えてたって言うから、それは大したもんやと思う。ああいうプレーというのは野球センスというか視野の広さというか。あれはホントに素晴らしい超ファインプレー」と大絶賛された。

 守備からのリズムが、不振の打撃にも好影響をもたらした。6回無死一塁で訪れた直後の打席では、25打席ぶり安打となる左前打。「ヒット1本出たことはこれからにつながると思う」とうなずいた。

 悔しい思いを、攻守で晴らした。打撃不振が響き、前日は4月28日以来となるスタメン落ち。矢野監督から言葉をかけられ「“こういう時期は来るから、我慢”というか…。そういった形の話をされた」と受け止めた。ドラフト6位指名ながら、進撃に貢献してきたのは紛れもない事実。再スタートと呼ぶにふさわしい、一戦となった。(須田 麻祐子)

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