侍ジャパン 菅野代役は日本ハム新人・伊藤大海 先発も中継ぎもいける交流戦投手2冠右腕が救世主に

[ 2021年7月4日 22:04 ]

日本ハムの伊藤
Photo By スポニチ

 東京五輪に出場する侍ジャパンが、日本ハムのドラフト1位・伊藤大海投手(23)を追加招集する方針を固めたことが4日、分かった。巨人・菅野智之投手(31)がコンディション不良のため、3日に代表内定を辞退。代役が必要となっていた。

 伊藤は5月28日の中日戦から5戦5勝中。交流戦では3勝、防御率0・90で投手2冠を達成した。6月6日には菅野と先発で対戦し、7回1失点で投げ勝った。右の上手投げから150キロを超す直球は力感が強い。加えて、空振りを量産する縦に変化するスライダーが光る。侍首脳陣が重視する、各投手しかない「特殊球」に値する。まだプロ通算6勝だが、その中身は濃い。

 6月16日の内定24選手発表後、会沢、中川に続き3人目の辞退者が出た。梅野を呼び、千賀の追加招集も決めたが、投手陣は11人という少ない枠の中でのやりくりが求められる。伊藤は先発だけでなく、中継ぎでの適性も高く、経験もある。18、19年の日米大学野球選手権に2年続けて大学侍ジャパンに選出され、救援と先発でフル回転。3年時の19年は守護神として3大会ぶり優勝に導いた。日本ハム入団時は抑え起用の構想も浮上した。今年2月のキャンプ視察時に稲葉監督は「ボールの強さもあるし、完成度が高い。特にマウンドでの気持ちの強さ。(候補に)入っています」と高い評価を口にしていた。先発も、中継ぎもこなせる伊藤の存在は、投手起用に大きな幅をもたらすこともできる。

続きを表示

2021年7月4日のニュース