オリ・福田「無我夢中だった」 不動のリードオフマンが661日ぶり1号3ラン!7年ぶり貯金10に導く

[ 2021年7月4日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス8-0西武 ( 2021年7月3日    メットライフD )

<西・オ14>2回1死二、三塁 3ランを放ちナインに出迎えられる福田(中央)(撮影・久冨木 修)
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 リードオフマンの一振りで、オリックスが混戦パ・リーグを頭一つ抜け出した。福田が今季1号3ランを放つなど自己最多タイ4打点。チームを4連勝&14年以来7年ぶりの貯金10に導いた。

 「感触は正直、覚えていないですね。無我夢中だったので」

 前日2日に頭部死球を受けた福田が、今度はバットで大当たりだ。2回は1点を先制し、なおも1死二、三塁。今井が投じた高め144キロを右翼席へ放り込んだ。19年9月11日のロッテ戦以来661日ぶり通算4本目のアーチ。中嶋監督からは「まさかね。(外野手の頭上を)越せとは思ったけど、フェンスを越えるとは」と冗談交じりに称えられた。

 5月11日に再登録されて以降、福田が1番を外れたのは6月1日の阪神戦だけ。同2日から再び定位置に戻ると、チームは17勝4敗3分けの勝率・810だ。自身はこの間、打率・341、1本塁打、14打点。リーグトップの打率を誇る強打線を引っ張っている。

 この日2位・楽天が敗れ、今季最大の3ゲーム差に広げた。指揮官は「目の前の試合を一つずつやっていくだけ」と挑戦者の姿勢を崩さない。福田も「まだまだ。もっと三塁打も打ちたいし。2軍の悔しさは本当に大きかった。このポジションを譲らないようにアピールする」。不動のリードオフマンが、さらに勢いを加速させる。(湯澤 涼)

 ○…オリックスが4連勝で14年以来7年ぶりの貯金10。3連敗の2位楽天とのゲーム差を3に広げた。今季パ・リーグの首位チームが2位チームに3ゲーム差は、4月23日(首位ソフトバンク、2位楽天)、6月8日(首位楽天、2位ソフトバンク)の2.5ゲームを更新する最大差となった。

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2021年7月4日のニュース