帝京の“秘密兵器”2年生・植草 完封デビュー!7回9K「3年生をいい形で終わらせる投球を」

[ 2020年8月1日 05:30 ]

東東京大会3回戦   帝京7-0目白研心 ( 2020年7月31日    大田 )

公式戦初登板初完封勝利を飾った帝京の2年生右腕・植草
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 全国制覇3度を誇る名門の2年生右腕がベールを脱いだ。帝京の背番号17の植草翔太だ。1メートル89の長身から直球、フォーク、スライダーを織り交ぜて7回を3安打無失点、9奪三振。7回コールドながら初の公式戦登板で「完封」を達成した。

 「三振を多く取って自分の投球で勢いをつけたかった。直球とフォークが良かった」

 この日最速は135キロも全身のバネを生かしたフォームは迫力十分。甲子園通算51勝の前田三夫監督も「2年であれだけの体があるからここら(3回戦)で使いたかった。初めてにしてはよく投げた」と合格点を与えた。

 コロナ禍で同校の授業スケジュールは遅れ、今は期末試験の真っ最中。植草ら2年生は試合後に都内の同校に戻り、英語と古典のテストを受けた。文武両道に励む右腕は「(テストより)こっち(マウンド)の方が緊張します」といたずらっぽい笑みを浮かべた。

 来年も「続き」がある植草だが、今夏の特別な意味は理解している。「決勝戦まで進んで3年生をいい形で終わらせる投球ができれば」と表情を引き締めた。(伊藤 幸男)

 ◆植草 翔太(うえくさ・しょうた)2003年(平15)5月11日生まれ、東京都江戸川区出身の17歳。少年軟式チーム「長島ビーバーズ」で野球を始め、葛西三中時代はポニーリーグ「江東ライオンズ」に所属。1メートル89、84キロ。右投げ右打ち。

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2020年8月1日のニュース