オリックス・斎藤 「コロナ禍」でつかんだプロ初勝利

[ 2020年8月1日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス7-2日本ハム ( 2020年7月31日    札幌ドーム )

<日・オ10>プロ初勝利を挙げたオリックス・斎藤はウィニングボールを手にポーズを取る(撮影・高橋茂夫)
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 入魂のボールは、バットもかすらせない。2―2で迎えた6回1死一塁。3番手で登板したオリックス・斎藤の左腕が、勝利の女神を力ずくで振り向かせる。宇佐見は3球三振。続く中島も、必殺のスライダーで空振り三振に仕留めた。“左殺し”の大仕事。試合の流れを完全に変えた8球が、プロ6年目の初勝利を運んできた。

 「うれしいの一言。頑張ってきて、本当に良かった」

 かみしめた言葉に感慨がこもる。北海道・北照高時代は本格派。プロでも先発完投型を目指しながら、同学年の田嶋がJR東日本を経て、同じチームに入った2年前、理想を捨てた。「あ、(競争するのは)無理だな」

 プロで生き残るためのサイドスロー転向。真っさらなマウンドに立つ夢を捨て、球速へのこだわりは、左打者がより打ちにくいフォームへの探究心に変えた。19日のソフトバンク戦から6試合、打者13人に対しパーフェクト投球。左打者の内角を突く大胆さと曲がりが鋭くなったスライダーが快進撃を支える。

 「北海道で勝てたのは記憶に残りますね。地元なんで」

 苦労人の手には、ウイニングボールが握られていた。チームの連敗を4で止め、球団職員に新型コロナ感染者が出た「衝撃」を乗り越えた白星。逆襲の狼煙(のろし)と信じよう。 (堀田 和昭)

 ◆斎藤 綱記(さいとう・こうき)1996年(平8)12月18日生まれ、北海道札幌市出身の23歳。北照では2年時に春夏連続で甲子園出場。3年夏は小樽地区代表決定戦で敗退。14年ドラフト5位でオリックス入り。1軍デビューの16年9月12日楽天戦からすべて救援で登板。1メートル82、89キロ。左投げ左打ち。

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