“山梨のデスパ”野村2発!山梨学院24安打24点で大勝

[ 2019年3月26日 05:30 ]

第91回選抜高校野球大会1回戦   山梨学院24―5札幌第一 ( 2019年3月25日    甲子園 )

初回2死一、二塁、左中間へ3点本塁打を放ちガッツポーズの山梨学院・野村 (撮影・後藤 大輝)  
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 山梨のデスパイネがいきなりパワー全開だ。1回戦3試合が行われ、山梨学院は大会史上2番目の24得点を挙げ、札幌第一(北海道)に大勝。今秋ドラフト候補の野村健太外野手(3年)が大会最多タイの1試合2本塁打を放つなど3安打5打点と大暴れした。打線は1971年東邦(愛知)以来48年ぶり2度目となる初回2桁の10得点を挙げ先発全員で1試合最多安打タイ記録の24安打をマークした。

 初回から打者13人の猛攻撃。2度目の打席で10点目を挙げる左中間3ランを放った野村は右拳を突き上げた。「打った瞬間いったと思った。つなぐ意識の延長でホームランを打てたのが良かった」。

 8回の20点目も野村だ。先頭でバックスクリーン左へライナーで突き刺す。17年の大阪桐蔭・藤原(現ロッテ)に続く大会最多タイの1試合2発。高校通算も40本に乗せ、ヤクルトの橿渕聡スカウトグループ長は「振れるのは魅力。当然(今秋のドラフト)候補に入れている」と言った。

 1メートル80、88キロという恵まれた体格を持つ右の大砲。入学時、その雰囲気を見た吉田洸二監督から「デスパイネ」と呼ばれ、愛称が定着した。昨夏の甲子園では高知商との1回戦で左越えソロを放ったが、1安打でチームも敗れた。あれから半年。進化を遂げた。

 松坂(現中日)らを擁して98年に甲子園で春夏連覇した横浜で部長を務めた小倉清一郎氏が昨夏から外部コーチとして招かれ、打撃指導を受けた。テークバックからバットを振り下ろさず、もう一度テークバック。いわゆる「ヒッチ癖」で振り遅れることがあった。小倉氏に指摘され「最初から後ろに構えて打ちにいったらタイミングが取りやすくなった」。アッパースイングもレベルに修正。小倉氏には「怒られっぱなしだった」と苦笑いするが「結果は出るし、うまくなる」と話す。

 打席内でも変わった。「昨年は反応だけで打っていたが、配球を考えて打つようになった」。試合前には小倉氏が3時間かけて相手投手の傾向などを記した「小倉メモ」を頭に叩き込み、2発いずれも直球を狙い打ち。バックネット裏で見守った同氏は「アッパースイングが直って、逆方向へ打てるようになった」と目を細めた。

 得点力アップのため4番から3番に変わり、3安打5打点。24安打24得点の猛打を演出した主砲は「もっと成長して、いい結果を出したい」と貪欲だった。 (松井 いつき)

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