長嶋氏“橙魂”メッセージ 巨人・原監督&ナイン、背筋伸びた

[ 2019年3月26日 08:00 ]

あいさつを終え、原監督に支えられながら席を立つ渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆(中央)
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 巨人を応援する財界人関係者でつくる「第27回燦燦(さんさん)会総会」が25日、都内ホテルで開かれた。出席した230人の前で山口寿一オーナー(62)が、長嶋茂雄終身名誉監督(83)の長文メッセージを代読。東京ドームでの生観戦を目指し懸命のリハビリを続ける同氏の言葉に、5年ぶりのV奪還を目指す巨人が一丸となる。

 胆石の治療で昨年7月から年末まで入院した長嶋氏のメッセージ。次女の三奈さんから受け取った山口オーナーが代読した。

 「今、巨人軍に求められているのはただ一つ。ひたすら勝利に向かって、ひたむきに戦うチームです。チーム一丸となって必死に戦う新しい巨人軍を見守ってください」。原監督を筆頭に首脳陣、ナインの背筋が伸びた。

 「燦燦会」は1993年4月に第1回総会を開き、名称は当時監督だった同氏の背番号「33」にちなんだ。この日出席することはできなかったが、山口オーナーは「順調と聞いています」とリハビリの現状を明かした。

 自宅近くの公園で歩行トレーニングを行い、東京ドームでの試合観戦を目指している。メッセージでも「私も近いうちに東京ドームでがむしゃらに戦い抜く姿を見たい」とし、山口オーナーも「開幕からそんなに遠くない時期に姿を現してくれるといいなと思っています」と話した。

 昨年、頸椎(けいつい)の一部を骨折して入院した読売新聞グループ本社の渡辺恒雄代表取締役主筆(92)も壇上であいさつ。長嶋氏を「不屈な精神力を持っている」と表し、優勝祝賀会が開催される際には「私は長嶋君をおんぶして連れてきますよ」と言った。

 原監督の下、5年ぶりV奪回へ一丸となる。指揮官は壇上で「全員が優勝、日本一に向かってやっております」と力強く話した。(神田 佑)

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2019年3月26日のニュース