盛岡大付・阿部155球完投 1メートル66小さなエースが病克服で輝き

[ 2019年3月26日 05:30 ]

第91回選抜高校野球大会1回戦   盛岡大付3―2石岡一 ( 2019年3月25日    甲子園 )

好投を見せた盛岡大付・阿部(撮影・大森 寛明)
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 1メートル66の小柄な左腕は最後まで投げ抜いた。2―2の延長11回2死無走者、盛岡大付の阿部はカーブで滑川を二ゴロに仕留めた。155球目だった。「ここで抑えたらヒーローだなと思って投げた」。その裏にサヨナラ勝ちし、岩本との壮絶な投げ合いを制した。

 「相手は三振をいっぱい取っていた。でも自分は打たせて取るだけ。自分は自分」

 2奪三振でも勝利投手になった。小学生のとき、股関節が壊死(えし)するペルテス病と診断され、ギプスや車椅子生活を経験。完治は難しいと言われ、年に1度は診察で東京の病院に通っていたが、昨年の検査で医師から「もう来なくても問題ない」と言われた。

 自身最多の球数も不安はない。7安打2失点の完投勝利。「初めて投げる155球。粘り切れてうれしかった」。小さなエースがまた一回り大きく成長した。 (君島 圭介)

 《気迫の同点劇》土壇場で追いついた。2点を追う9回2死二、三塁。「自分が決める」と小川が右前にはじき返すと、二塁走者の小野寺も本塁にヘッドスライディング。際どいタイミングだったが「自分が還らないと追いつけない」と気迫で同点とした。延長11回は2四球と相手失策も絡んでサヨナラ勝ち。殊勲の2点打を放った小川は「小野寺は秋に膝(半月板)をケガしたのによく走ってくれた」と感謝した。

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