大谷 開幕ローテ決定的 開幕戦DH濃厚→3戦目投手先発へ

[ 2018年3月24日 05:30 ]

マイナーの練習試合1打席目、二塁手の失策を誘う打球を放つ大谷
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 エンゼルスとマイナー契約している大谷翔平投手(23)が開幕をメジャーで迎え、先発ローテーション入りすることが22日(日本時間23日)、決定的となった。エ軍は先発候補だった4投手にマイナー行きを通告し、大谷を含む先発型の5投手がそのまま開幕からローテーションに入る。次回登板は24日(同25日)の紅白戦に決定。開幕前最後のマウンドで勢いをつける。

 開幕メジャーへの扉が開いた。エンゼルスはトロピアーノ、ブリッドウェルら先発候補だった4投手にマイナー行きを通告。先発ローテーション入りが確実なのは開幕投手候補のリチャーズ、スカッグス、シューメーカー、J・ラミレスの4人で、左腕のヒーニーは左肘に炎症を抱えている。最後の1枠は大谷が決定的で、大リーグ公式サイトも「大谷が先発の1枠を確定させたようだ」と報じた。

 これまで登板全4試合で失点し、防御率は16・20。マイナー落ちしたトロピアーノらに比べて結果を残せていないが、日本ハム時代の実績と能力の高さを評価された形だ。球団は当初、二刀流・大谷の加入で先発6人制を敷く方針だったが、開幕序盤は5人で回す見込み。開幕前最後の登板も24日(日本時間25日)の紅白戦に決まった大谷は「自分の投げ心地、捕手との感じ、打者との距離感。トータル的に試合で必要なものを確認できれば」とテーマを挙げた。

 この日の練習試合の前にはブルペンでフォークなど変化球も交えて38球を投じた。急傾斜な米国のマウンドでステップ幅を入念に確認。「ブルペンの強度と試合の強度は違ってくるところもある。(試合の)強度に合わせてどのくらいの歩幅でいけるか確認していければいい」と話し、チャールズ・ナギー投手コーチは「一番大切なのは5回で80球くらいを投げること。心配していない」と語った。

 投手デビュー戦。マイク・ソーシア監督は「まだ決定していない」と話すにとどめたが、地元紙「オレンジ・カウンティー・レジスター」は開幕3戦目の31日(同4月1日)のアスレチックス戦に初登板すると予想した。24日の最後の調整登板から中6日となり、日本ハム時代から慣れた登板間隔で本番を迎えられる。さらにDHでの出場が濃厚なア軍との開幕戦から、1日空けることができる。

 前日に初のオフを過ごした大谷は「気分転換を兼ねて練習した。日本にいる時と変わらない」と自然体を強調。投手で結果が出ていない現状には「“次こそは”という気持ちはあるけど、それが気負いかどうかは違うかなと思う」と言った。気負うことなく、結果を残し、開幕に向かう。(テンピ・柳原 直之)

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