支配下つかんだオリ榊原 実力に加え人柄後押し、背番号61が一歩踏み出す

[ 2018年3月24日 09:30 ]

支配下登録を勝ち取ったオリックスの榊原
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 「素直に…うれしかったです…」。支配下登録をつかみ取ったオリックス・榊原翼投手(19)は目を潤ませ、歓喜の瞬間をかみしめるように振り返った。

 「高校時代は先発でしたが、プロに入ってから後ろを任されて。そこで、与えられた1イニングに“自分の持っているものを、ぶつける”という気持ちでやってきて、本当に良かったです…」。3月15日の練習後、球団から支配下登録されることを通達された。「家族にも連絡しました。“ケガしないで”“頑張って”と声をかけてもらいました…」。グラウンドで人一倍声を張り上げる明るい男の感極まった姿にはグッとくるものがあった。

 浦和学院(埼玉)から16年育成ドラフト2位で入団。酒井育成コーチらの指導を仰ぎ、球速は高校時代から4キロアップの最速151キロを計測するまでに成長。1年目の昨季は2軍で13試合に登板し、2勝1敗3セーブ、防御率1・46と結果を残してきた。長村裕之球団本部長も「着実に成長している、レベルアップしている部分を(評価した)。これから。1軍の戦力になれるように頑張ってほしい」と飛躍を期待した。

 人柄も後押しする。今春キャンプ中の休養日だった2月上旬。同期の岡崎、根本とともに宮崎市清武町にある「みなみのかぜ支援学校」を慰問した時のこと。体育館で児童とストラックアウトに挑戦する企画で、手拍子を要求してコミカルな踊りを披露すれば、わざと的を外すなど旺盛なサービス精神全開で笑いを誘い続けた。

 明るく、周囲を気遣う性格は岸田護投手と重なる部分がある。本人も「尊敬する選手は岸田さん。ストレートの球質も憧れですけど、本当に人間性が素晴らしい方。僕も、いつも声を掛けてもらっています」とお手本にする。岸田も「支配下登録の連絡があった直後に“おめでとう”って言いましたよ。本当にいいヤツだし、直球も力強い、いいボールを投げる。頑張ってほしいですよね」とエールを送った。

 チームは96年を最後に現12球団一、頂点から遠ざかる。榊原は「任されたところで、しっかりやるだけです。本当にこれからだと思う。早く1軍の勝利に貢献したい」。3桁の背番号は、もういらない。背番号61が、プロの一歩を踏み出した。(記者コラム・湯澤 涼)

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