DeNA井納10勝一番乗り 単独は85年遠藤以来チーム29年ぶり

[ 2014年7月26日 05:30 ]

<ヤ・D>10勝目を挙げ中畑監督(左)のに祝福に笑顔を見せる井納

セ・リーグ DeNA3-2ヤクルト

(7月25日 神宮)
 節目の10勝目を乗り越えるために。DeNA・井納は自らの手で最後のアウトを奪いにいった。2―1の6回2死一、三塁で打席には山田。けいれんした右ふくらはぎの痛みをこらえ、続投を志願した。

 ストレッチ後、きつめの靴下に履き替えマウンドに戻り、最後はスライダー。三ゴロに仕留め、最大のピンチにケリをつけた。

 「心配させてすみません。ピンチにしてしまったので、自分で抑えようと行きました」

 DeNAに球団3年目にして初めて2桁投手が誕生した。7回以降は救援陣に託したが、最後は9回2死から1点差に迫られ、なお二、三塁でバレンティンという薄氷ものの勝利。この日、前田健、菅野とともにリーチをかけていたが、「本命」2人は勝利を逃したため唯一、大台に到達した。単独でのリーグ10勝一番乗りは球団では85年の遠藤以来、実に29年ぶり。「目標ではあった。でもまさか本当にできるとは思っていなかった」と目を丸くさせ喜んだ。

 天然ボケのキャラクターで「宇宙人」の異名を取る。試合前には登板日にもかかわらず、球宴で仲良くなったバレンティンの元へ。いきなりサインバットをおねだりした。監督推薦で初出場した球宴の収穫については「バレンティンやエルドレッドとうまく話せたこと。(同僚の)モスコーソ仕込みの英語で」と真面目顔。この度胸の良さが、マウンドで生きる。中畑監督は「俺も初出場ではベンチのど真ん中に座って、山本浩二さんら大スターとタメ口きいたりした。自分の存在をアピールすることで、一皮むけるんじゃなく、自分で一皮むくんだよ」と当時を懐かしむ。そのバレンティンの対戦では5回1死二、三塁のピンチで、ワンバウンドのフォークを振らせて三振。マウンドではしっかり勝負師の顔になっていた。

 1分けを挟む連敗を3で止め、チームに後半戦初白星をもたらした。数字や働きはすっかりエースのものだが、井納は首を横に振った。「2、3年同じ成績を残してから。きょうも自分の調整不足の結果です」。厳しい言葉を並べたが、その座へ大きな一歩を刻んだのは確かだ。

 ▼DeNA・川村投手コーチ(井納について)本当は7回も投げてもらわないと困る。まだまだです。

 ▼DeNA・加賀(9回2死二、三塁で救援し、バレンティンを捕邪飛に抑えてプロ初セーブ)抑えられて良かった。数字どうこうより勝ちたかった。

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