岡本、夏の主役だ!高校通算72号は130メートル場外弾

[ 2014年7月26日 05:30 ]

<登美ヶ丘・智弁学園>4回表無死一塁、智弁学園・岡本は左越えに特大の2点本塁打を放つ

奈良大会準々決勝 智弁学園15―0登美ケ丘

(7月25日 佐藤薬品スタジアム)
 第96回全国高校野球選手権大会(8月9日から15日間、甲子園)の地方大会は25日、21大会で54試合が行われた。奈良大会では今秋ドラフト候補の岡本和真内野手(3年)が準々決勝の登美ケ丘戦で高校通算72本塁打となる場外2ランを放ち、2安打5打点の活躍で2年ぶりの4強入りに導いた。

 ライナー性の打球はどこまでも飛んでいった。両翼93メートルの佐藤薬品スタジアムの左翼フェンスを越え、芝生席も通過。防球ネットも越え、林に消えた。飛距離130メートル。岡本は会心の場外2ランに納得した表情を浮かべた。

 「甘い球を仕留める練習をしてきました。普段の練習から、一球一球打ち損じをしないように心掛けて打ってきました」。プロの打者でも7割は失敗する。打率3割を打つためには失投を打ち損じないことが重要となるが、今春のセンバツで大会最多タイ記録の1試合2本塁打を放ち、その名を全国にとどろかせた怪物が体現した。4打席のうち、2打席が四死球でスイングしたのはわずか2度。2スイングでいずれも失投を捉えた。

 2回2死二、三塁から高めの直球を中前2点適時打。そして4回無死一塁から真ん中のスライダーを強振し、高校通算72本塁打となる場外弾だ。好きな言葉は「克己心」。自分の欲望を抑える心という意味だ。相手の誘い球には一切乗らず、我慢して好球必打した。

 ネクストサークルでの新たなルーティンも、好影響をもたらした。この日、岡本は本来の右で素振りをせず、左でスイングをしてから打席に向かった。初めての試みだった。「逆方向で振ることでバランスが良くなり、体の切れも出る。前日、亀岡副部長にその理由を聞いて、取り入れました」。失投を逃さない反応の鋭さは、左でのスイング効果だった。押し出し四球も含め、2打数2安打5打点。今大会3試合で10打数6安打、2本塁打、11打点。打点が打数を上回る怪物ぶりだ。

 5回にはマウンドにも上がった。最速144キロを誇る直球は136キロ止まりも1イニングを無失点で5回コールド勝ちに投打で貢献。場外弾を打ち、速球も投げる姿は大阪桐蔭時代の中田(日本ハム)をほうふつさせる。準決勝はドラフト候補右腕・立田を擁する大和広陵と対戦する。「(立田を)ノックアウトさせるつもりでやってきた」。済美の157キロ右腕・安楽、昨夏甲子園優勝の前橋育英・高橋光らプロ注目の投手は次々と地方大会で敗れているが「打の主役」は3年ぶりの夏の甲子園に突き進んでいる。

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