二松学舎大付 今大会最多タイコツコツ8犠打4強

[ 2014年7月26日 05:30 ]

<二松学舎大付・東亜学園>8回無死一、二塁 三塁前に送りバント決める末松

東東京大会準々決勝 二松学舎大付10―4東亜学園

(7月25日 神宮)
 初出場を狙う二松学舎大付が今大会最多タイの8犠打を絡めた攻撃で東亜学園を下し、2年連続のベスト4進出を決めた。

 恐怖心を振り払った。左顎に入っているプレートのことも忘れるほど集中した。7―4の8回無死一、二塁。二松学舎大付の1番・末松は顔付近に来た内角スライダーを三塁線に転がした。今大会1試合最多タイ記録となるチーム8個目の犠打。ダメ押しの3点につなげ「毎日練習していることができた。強い気持ちを持って、楽しんでやれた」と笑顔を見せた。

 つらい記憶が脳裏をよぎった。3月19日、千葉商大付との練習試合。バントを試みた際、右横手投手からの内角直球が左顎を直撃した。骨折で翌日に即手術。プレートで固定し、10日間入院した。「しばらくは口が開けなくて、流動食とかで過ごしていた」。体重は約10キロダウン。それでも5月に復帰し、体重も戻して夏に間に合わせた。8回に送りバントを決めたのは右横手の2番手・中村から。右打者の末松にとって、背中から来るような球の軌道だ。「またサイドか…って、思いました。でも怖いと思ったら勝てないですから」。2つの犠打を成功。初回には50メートル5秒9の俊足を飛ばして、三塁内野安打と1番の役目を果たした。

 8安打を上回る10得点。送りバントで築いた好機を確実に点に結びつけた結果である。それが、二松学舎大付の野球であり、象徴したのが末松だった。今大会4試合で17犠打。高校通算56本塁打でドラフト候補の秦を除く全選手に送りバントのサインを出す市原勝人監督は「うちでバントしないのは秦だけ。脚力ある選手が多いのでビッグチャンスにもなる。だいぶ(東亜学園内野陣の)チャージはきつかったが、よくやった」と称えた。

 2年連続の4強入り。準決勝では、春季東京都大会準々決勝で敗れた成立学園と対決する。「次もしっかり点を取りたい」と末松。初めての夏の甲子園に向け、コツコツと、地道に送り続ける。

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