中田 初めてっス逆転満弾!復帰戦の闘将から主役奪っちゃった

[ 2014年7月26日 05:30 ]

<楽・日>6回1死、右越えに逆転の満塁本塁打を放ち、ナインにハイタッチで迎えられる中田

パ・リーグ 日本ハム8-1楽天

(7月25日 コボスタ宮城)
 日本ハムの中田翔外野手(25)が25日、楽天戦の6回1死満塁で右翼へ逆転の16号本塁打を放った。満塁では打率・381と勝負強いが、グランドスラムはプロ7年目で初。主砲の1発などでチームは8―1で楽天に快勝。胸椎黄色じん帯骨化症などの手術を受けた楽天の星野仙一監督(67)の復帰戦で、主役を奪う活躍を見せた。
【試合結果】

 高々と上がった打球が、ゆっくりと右翼ポール際に吸い込まれた。0―1の6回1死満塁。右翼席を埋めた楽天ファンが静まり返る中、逆転の16号満塁弾を放り込んだ中田は、悠然とダイヤモンドを一周した。

 「入るとは思わなかった。ライトの追い方を見て“入るんかいな”と。持ち前のパワーで押し込みました」

 後半戦開幕から3連敗していたチームを救う、価値ある一打。先発した同じ年の浦野には約2カ月ぶりの勝利を贈り「あいつの(投げる)ときに打てず申し訳なかった。勝たせてあげたかった」と喜んだが、体は満身創痍(そうい)だ。開幕から4番で出場し続けてきたが、5月上旬に右太腿裏を痛めたのに加え、6日のロッテ戦(QVCマリン)の3回には、涌井の直球が左膝を直撃した。「全力で走れないし、スライディングもできない」。以後はDHでの出場が続き、15、16日の西武戦(旭川)はスタメンからも外れ、代打での出場のみ。スタメンを外すことを告げた栗山監督は、そのときの中田の様子を「相当怒っていた」と話す。球宴でも2試合とも代打だった。そんな手負いの状態で、プロ7年目で初となる満塁弾を放ってみせた。

 実は前夜、就寝中に金縛りにあったという。「寝るのがめっちゃ怖かった」。自分が起きているのか、寝ているのかさえ分からない。「疲れているときになんの?」「意識はあったん?」など周囲の体験者に聞いて回った。ただでさえ寝苦しい夏の夜に、しっかりと睡眠を取ることができなかった。心身ともに完璧な状態ではなかった。それでもグラウンドでは恐怖を振り払い、最高の結果を残した。

 栗山監督は「大きいよね。苦しいときに主役がいってくれて。主役がきっちりと仕事をすると役割分担ができる」と満足顔。26日の楽天戦(コボスタ宮城)から左翼の守備も解禁することを示唆した。

 左膝に死球を受けて以来、2本目となる16号で本塁打部門でトップを走るオリックス・ペーニャとは5本差に迫り、重視している打点ではリーグトップの60打点となった。中田の一発で勢い付いた打線も、9試合ぶりの2桁安打で連敗を3でストップ。後半戦3連敗中だったチームに、中田が新たな息吹を吹き込んだ。

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