東京ガス 代打男・徳良が劇打 ブルペン捕手29歳最高の誕生日

[ 2014年7月26日 05:30 ]

<新日鉄住金かずさマジック・東京ガス>9回無死一、三塁、東京ガス・徳良の左犠飛で三走・坂井(左)がサヨナラのホームイン

都市対抗野球第8日・3回戦 東京ガス4―3新日鉄住金かずさマジック

(7月25日 東京ドーム)
 3回戦3試合が行われた。東京ガス(東京都)は8回に2点差を追い付き、9回に途中出場の徳良慎吾捕手(29)が左犠飛を放ってサヨナラ勝ち。昨年の日本選手権覇者・新日鉄住金かずさマジック(君津市)を下して、2年連続で8強に進んだ。NTT東日本(東京都)は1安打完封リレーで松山フェニックス(松山市)に快勝。また、大阪ガス(大阪市)はHonda(狭山市)に1―0で競り勝った。

 脇役が主役になった。3―3で迎えた9回無死一、三塁。途中出場の徳良はフルカウントからの8球目、低めのチェンジアップをすくい上げた。左翼への大飛球。文句なしの犠飛でサヨナラだ。

 「追い込まれたけど三振を怖がらず、しっかり振っていこうと。仕事ができて良かった」

 この打席では3球目、内角直球が左肘のエルボーガードを直撃。一塁に歩きかけたが、逃げなかったため死球とは認められなかった。左腕にしびれが残るまま仕切り直し。劇的な一打でこの日迎えた29歳の誕生日を自ら祝い、今度はしびれるような快感が全身を包み込んだ。「今までで一番いい誕生日になった」。菊池壮光監督も「死球じゃなくて良かった。ここぞという場面で打ってくれる存在」と目を細めた。

 大卒7年目は社会人野球ではベテランの域。徳良は「先発で出たい気持ちもあるけど、自分の役割、立場は十分に分かっている」という。普段はブルペン捕手として中継ぎ陣の球を受けつつ「代打の切り札」としての準備を進める。この試合も6回から2番手・山岡をマウンドに送り出した後、自身の出番に備えた。

 1点差に迫った7回2死二、三塁で代打として登場したが、遊ゴロに倒れた。ただDHへの代打だったことで、徳良はそのままDHに入り、チャンスが残った。チームは2点差に広げられた8回に同点に追い付いた。9回の好機で再び打席が巡り、結果を出した。

 終盤の粘り腰でチームは2年連続のベスト8進出。「自分のことより、チームが勝って次に進めたことがうれしい」。コメントも控えめな「縁の下の力持ち」である徳良の存在は進撃に欠かせない。

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