青木の観察眼が生んだ土壇場の逆転劇 PO見えた「流れがきている」

[ 2012年9月22日 12:16 ]

ナショナルズ戦の9回、三塁前にバント安打を決めるブルワーズ・青木

ナ・リーグ ブルワーズ4―2ナショナルズ

(9月21日 ワシントンD.C.)
 ブルワーズの青木は21日、ワシントンD.C.でのナショナルズ戦に「1番・右翼」で先発し、4打数1安打だった。

 成功の確率は高かった。「投げた後に一塁側に倒れる」。32セーブをマークしているナショナルズの抑え、クリッパードのくせを見抜いていた青木は初球からセーフティバントを試みた。

 「思い切ってやろうと思った」。迷わずやることが土壇場での成功の鍵。クリッパードは全く対応できず、急いで前進してきた三塁手も素手で獲ろうとしたが、手に付かず、青木は悠々と一塁を駆け抜けた。

 これでクリッパードは明らかに動揺した。制球が定まらなくなり、捕逸と外野飛球で青木は三塁まで進むと、3、4番が甘い球を逃さず打って逆転。青木の観察眼が生んだ逆転劇だった。

 これでブルワーズは6連勝。最多借金12がうそのように、貯金が6となり、ワイルドカード争いで上を行くカージナルスとの差は1・5に縮まった。「流れがきている」と青木。残りは13試合。負けられない戦いが続く。

 

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2012年9月22日のニュース