ダル、松坂超え16勝!他球団007“ビビらせた”

[ 2012年9月22日 06:00 ]

<エンゼルス・レンジャーズ>日本人1年目最多となる16勝目を挙げたダルビッシュ

ア・リーグ レンジャーズ3-1エンゼルス

(9月20日 アナハイム)
 レンジャーズのダルビッシュ有投手(26)が20日(日本時間21日)、エンゼルス戦に先発し8回を4安打1失点9奪三振。日本選手の1年目では最多勝利を更新する16勝目(9敗)を挙げた。最近5試合は4勝、防御率1・46と抜群の安定感を誇り、4月以来となる自身4連勝もマーク。開幕投手も浮上しているプレーオフに向けて、勢いは止まらない。

 相手が強いほど力が湧く。1―0の6回無死一、三塁、打者は新人王最有力のトラウト。カウント1ボール2ストライクと追い込むと、捕手のソトがマウンドへ。勝負球は決まった。自信を持って投げた内角高め直球にバットは空を切った。

 「ソトが内角のフォーシームと言うので、僕は“高め”と言った。死球を与えるのではないかと思ったけど投げ切れた」

 エ軍とは今季5度目の対戦。手の内は互いに知り尽くしている。定石なら外角の変化球。しかし「内角高めの真っすぐなんて、今年一回も投げていない」という真っ向勝負を挑んだ。制球に苦しんだ8月上旬までの状態では、開き直っても突けるコースではない。それだけ今は自信がある。

 ソトも証言する。「(その前に)外角にカットボールを投げていたから、内角に投げなければいけない。彼が内角高めと言うから“完璧だ、それでいこう”と返事した」。次打者の内野ゴロの間に一時同点とされたが、150キロ台の直球に100キロ台のカーブと、約50キロ差の緩急を使い分けて8回を4安打1失点で9奪三振。日本投手1年目の勝利数としては07年の松坂(レッドソックス)の15勝(12敗)を上回る16勝目を挙げた。

 快投は、バックネット裏に集結した各球団の偵察隊の表情を曇らせた。ポストシーズンで対戦の可能性があるアスレチックスやオリオールズ、ヤンキースは3人のスカウトを派遣していた。このまま行けばプレーオフ開幕投手の可能性もある。最近1カ月は5試合に登板。被打率・138、WHIP(1イニングに走者を出す割合)0・68はリーグトップと非の打ちどころがないだけに、警戒が強まるのは当然だろう。

 約2カ月ぶりに防御率も3点台(3・90)に戻した。「投手はいい投球をするのが当たり前。だから雇われている。(好調は)運がいいだけでしょ」。強気のダルビッシュ節が好調さを物語っていた。 

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