5年前の雪辱 内海14勝目でV決めた

[ 2012年9月22日 06:00 ]

<巨・ヤ>初回無死、雄平の折れたバットをよけながらゴロを捕球する内海

セ・リーグ 巨人6-4ヤクルト

(9月21日 東京D)
 歓喜に沸くスタンドに向かって、手を上げようとした巨人の内海が何度も躊躇(ちゅうちょ)した。

 「オレ、こんなピッチングでガッツポーズしていいのかな?まさか、あそこで3ランを打たれるとは…。情けない」

 バツの悪さはあった。ただ、優勝決定試合で自ら4回にスクイズを決め、ハーラー単独トップの14勝目を挙げたのだから胸を張っていい。

 最高の立ち上がりだった。3回までバット4本をへし折り、打者9人を完璧に抑える。4回に3連打を浴び、5回には宮出に同点3ランを浴びた。それでも「負けて優勝だけは絶対に嫌だった」と、6回は3者凡退に抑えて102球でマウンドを降りた。

 3月30日。同じヤクルト、同じ東京ドーム。開幕投手として、内海の今季が始まった。自身は連敗スタート。「正直、焦った」と振り返ったが、2敗目となった4月5日の広島戦(マツダ)後に自分と向き合った。「新しい自分を出そうと自意識過剰だった」。精神面が安定してからは昨季最多勝腕の本領を発揮し始めた。選手会長、投手リーダーとして周囲にも目を配り続けた。6月に1軍初昇格した笠原は「いきなり、将生(しょうき)って下の名前で呼んでもらって凄くありがたかった」と回顧する。

 優勝マジック1で迎えた07年10月2日のヤクルト戦(東京ドーム)では、5回4失点で降板。勝利投手にはなれなかった。その5年前の雪辱を果たした左腕は、ポストシーズンに向けて「何とかここまで来られた。今度はきょうみたいな投球をしないように」と笑った。

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