ラグビーW杯開幕!「ONE TEAM」でまずロシア戦 堀江「日本人の強さ、できるぞということを証明」

[ 2019年9月20日 05:30 ]

20日開幕 ラグビーW杯日本大会

ダッシュする堀江(撮影・吉田 剛)
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 4年に一度のラグビーの祭典、第9回ワールドカップ(W杯)日本大会は、20日に日本―ロシア(味スタ)で開幕する。3大会連続出場のフッカー堀江翔太(33=パナソニック)は、16年から17年春まで共同主将を務めた大黒柱。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)体制となり、一度は空中分解しかけたチームを再び一つにまとめた苦労人が、チームスローガン「ONE TEAM」を開幕戦で体現する。 試合速報

 すっかり定着したドレッドヘアのツインテールを頭からぶら下げ、前日練習を終えた堀江は広い会見場のひな壇に腰を下ろした。準備は全て整った。まるでそう書いてあるかのような、充実感あふれた表情で「どの試合でも勝つ自信があって臨んでいる。この1週間、準備してきたことを全部出せばええかなと思います」とソフトな関西なまりで語った。

 午前10時開始予定だった練習は、都心からの移動で事故渋滞に巻き込まれ、約30分遅れで始まった。小さなアクシデントはあったものの、自国開催は最大の追い風だ。「環境は慣れている。ご飯とか楽ですし」と利点を語った堀江だが、一方で「海外なら不便が多くてみんなが固まる。(国内は)みんなが集まることがなくなる」と指摘。決戦前日に「海外と同じように。お茶行こう、とかしたい」と「ONE TEAM」になることの重要性を説いた。

 16年秋に始まったジョセフ体制だが、15年W杯後の“空白の1年”の中心には、必ず堀江がいた。選手集めで行き詰まっていた初年度のサンウルブズに先頭を切って飛び込み、初代の主将を務めた。16年春には正規のヘッドコーチ不在の代表で、立川理道(クボタ)とともに共同主将に就任。翌年秋にリーチへたすきをつなぐまで、バラバラだったチームを必死にまとめた。

 ジョセフHCと衝突したことも、1度や2度ではない。戦術が新しくなり、当初は結果が出ずに首脳陣と選手の方向性はバラバラだった。その時期、常に矢面に立ったのが堀江。「がーっと言われることもあった。モチベーションを下げられることを言われたり」。踏みとどまれたのは次世代への使命感と、稲垣ら頼りにしてくれる後輩の存在があったから。だからこそ、チームへの愛着は誰よりも強い。くしくも9月19日は4年前に南アフリカを破った日。「昔のことなので。特別な思いはない」。苦境を乗り越えたチームは、4年前の偉業を更新できると確信している。

 前回は3勝を挙げながら、目標の8強入りに届かなかった。日本中が背中を押してくれる、アジアで初めてのひのき舞台。堀江は「日本人の強さ、できるぞということを、4年間しっかり準備して、証明できると思う」と言った。まずはロシア戦。日の丸のために死力を尽くす侍たちが出陣する。

 《見どころ》パワーで押してくるロシアに対し、日本が速さ、運動量で上回ることができるかが鍵を握る。ジョセフHCが先発SHに素早い球出しとキックの精度に定評がある流を起用した意図は明確だ。リズムある連続攻撃、防御ラインの裏に広がるスペースへのキックなどを序盤から駆使し、ロシアを揺さぶっていきたい。先発メンバーの体格を見ると、FWはほぼ互角。バックスはSH以外は身長1メートル80台のロシアがハイパントの競り合いで優位だ。前回大会は3勝しながら勝ち点差で1次リーグ敗退となった。1試合4トライ以上のボーナス点1を獲得できるかも重要になる。

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