博多座7―8月公演「バサラオ」は生田斗真が主演 中村倫也とのTTコンビが盛り上げる

[ 2024年5月27日 10:17 ]

軽妙なやり取りで会場を沸かせた生田斗真(左)と中村倫也(撮影・杉浦 友樹)
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 博多座7―8月公演は、2024年劇団☆新感線44周年興行・いのうえ歌舞伎「バサラオ」だ。主演は俳優の生田斗真(39)で自身の美しさを武器に天下獲りを目指す男を演じる。20年にコロナ禍で博多座での全公演が中止となった分まで思いを込める。共演する俳優の中村倫也(37)とは息ぴったり。ファンから「TTコンビ」と呼ばれている2人で盛り上げる。

 生田にとってずっと心残りだった。4年前の春。博多座で主演する予定だった劇団☆新感線「偽義経冥界歌(にせよしつねめいかいにうたう」は、コロナ禍で全ての公演が中止に追い込まれた。時を経ても無念さは消せない。「会えるはずだったお客さまと会えなかったことがとても悔しくて。悔しさを全て晴らしたい」と今回に公演に懸ける並々ならぬ決意を語った。

 17歳の頃に劇団☆新感線と出会い、主宰・演出家を努める、いのうでひでのり氏に演劇を一から教わった。学生服姿で稽古場に通っていた当時を今でも思い起こすという。「実家のような場所」と笑みを浮かべ「いまだに面白いことやろう、楽しいことやろうぜ!と呼んでもらえることはうれしい」と、役者冥利(みょうり)に尽きるという。

 鎌倉・南北朝を思わせる混乱の時代が舞台。生田は自身の美しさを武器に天下獲りを目指すヒュウガを演じる。裏切り、反逆、陰謀などダークな部分も描かれる。ここにも特別な思いがある。初めて新感線の舞台に出演した「スサノオ」では俳優の松岡昌宏が悪役を演じ、その格好いい背中を目に焼きつけた。「いつか自分も悪役を新感線で演じてみたいとずっと思っていて。感慨深い」と語る。

 相棒のカイリを演じる中村倫也とは16年の舞台共演をきっかけに、ゴルフや食事など親交がある。ファンからは両者の名前の頭文字を取った「TTコンビ」と呼ばれている。息はぴったりだ。会見で自身のヒュウガと似ている部分を聞かれた生田が答えに窮していると、中村が横で「顔が美しいところ」と“ささやき”。その通り答えると、中村から「ふぅっ!」と冷やかされて笑いを誘った。

 2人の信頼関係は深い。生田は中村を「できないことってどこにあるんだろう?と腹が立つぐらい。全てを自分の中でコントロールできる俳優」と絶賛する。中村は褒め合いは恥ずかしいと照れながらも「言語化すると生意気ですけど、線が太くなったというか。真ん中に立つ座長として心強い」と語る。

 生田の生誕39周年を記念した“サンキュー公演”という副題もついていて、東京、大阪でも公演がある。4年分の思いを込めた熱演で各地を盛り上げていく。

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