山田孝之&仲野太賀 映画「十一人の賊軍」でW主演 実力派2人が銀幕で火花

[ 2024年5月27日 08:00 ]

11月公開の「十一人の賊軍」(C)2024「十一人の賊軍」製作委員会
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 山田孝之(40)と仲野太賀(31)が映画「十一人の賊軍」(監督白石和彌)にダブル主演する。江戸幕府から明治政府へと政権が移り変わる激動の時代、新発田藩(現新潟県)で繰り広げられた11人の罪人の決死戦を描いた集団抗争時代劇。撮影は既に終え、11月1日封切りだ。

 「凶悪」やNetflixドラマ「全裸監督」などで国内外から注目を集める山田と、フジテレビドラマ「WATER BOYS」を見て、その山田に憧れて同じ事務所に入った仲野が銀幕で火花を散らす。兄貴分の山田とは3度目の共演となる仲野だが、26年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」への主演も決まり、今や立派なスター俳優に成長した。

 作品は「仁義なき戦いシリーズ」(1973年~)などを手掛けて東映黄金期の礎を築き、2002年に75歳で永眠した脚本家・笠原和夫氏が64年に執筆した幻のプロットがベース。当時は京都撮影所の岡田茂所長が結末に注文をつけてボツになったが、それを企画・プロデュースの紀伊宗之氏や白石監督らが暴力団の抗争などを描いた「孤狼の血」チームが引き継ぎ、“令和の仁義なき集団抗争劇”として世に放つ。

 旧幕府軍と新政府軍が衝突した戊辰戦争。そのさなかに奥羽越列藩同盟軍から新政府軍に寝返った新発田藩だが、そんな中にあっても家老の策略で新政府軍(官軍)と戦うように仕向けられた罪人たちの葛藤が描かれる。

 山田が「賊どもの生きざまが、見た人たちの心に届いて勇気づけることができるといいなと思っています」と力説すれば、仲野も「殺陣は初めての挑戦だったのですが、どんな大変なシーンでも信頼できるスタッフの皆さんのおかげで、確実に格好いい映像が撮れているという自信を持って最後まで走り切ることができました」と自信のコメント。

 白石監督は「(『凶悪』以来10年ぶりの)山田さんは俳優としても人としても、大きく心強い存在でした。仲野さんは愚直で正義感あふれる侍を見事に演じてくれています」と2人を絶賛。「早く見てもらいたい」と話している。他の配役は今後発表される。(佐藤 雅昭)

 ≪「十三人の刺客」で有名作≫スター俳優の美しい殺陣を前面に出した時代劇が飽きられ、代わって登場したのが集団抗争劇。「大殺陣」(64年)、「十一人の侍」(67年)などがつくられたが、とりわけ、63年に工藤栄一監督が片岡千恵蔵主演で撮り、10年には三池崇史監督(63)が役所広司(68)主演でリメークした「十三人の刺客」が有名。白石監督は「笠原さんの名に恥じぬようにと…泥だらけになって撮影しました」と語った。

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