里見女流5冠、棋士編入試験第3局開始 カド番で十八番のゴキゲン中飛車採用 昼食はきつねうどん

[ 2022年10月13日 12:15 ]

棋士編入試験の第3局に臨む里見香奈女流5冠(日本将棋連盟提供)
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 里見香奈女流5冠(30)が13日午前10時、大阪・関西将棋会館で棋士編入試験5番勝負第3局に臨み、試験官の狩山幹生四段(20)との対局が始まった。戦型は後手里見得意のゴキゲン中飛車に進んだ。

 14年に今泉健司五段(49)、19年に折田翔吾四段(32)が突破した現行制度3人目、女性では初の挑戦。3勝すればプロ棋士を指す四段を獲得するが、ここまでの星取りは0勝2敗。棋士番号順に選出した新四段5名の試験官との5番勝負は、後がなくなった。

 里見は徳田拳士四段(24)、岡部怜央四段(23)に連敗してこの日を迎え、対する狩山には昨年12月、竜王戦6組ランキング戦で敗れている。狩山が岡山県倉敷市から大山康晴15世名人以来81年ぶりに棋士になって2カ月後。狩山に入王を許す、午後10時33分終局、193手の熱戦で、早くも女流史上最多、タイトル通算49期の経験値が試される戦いになった。

 持ち時間3時間で正午からの昼食休憩までに40手進んだ。消費時間は里見が1時間、狩山が41分消費した。昼食はともにやまがそばから、里見がきつねうどん、狩山は天丼。

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2022年10月13日のニュース