藤井王将 94手で勝利 首位タイ守る 名人戦A級順位戦4回戦

[ 2022年10月13日 05:05 ]

A級順位戦の4回戦で斎藤慎太郎八段と対局した藤井聡太王将(日本将棋連盟提供)
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 藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含めて5冠=が12日、地元・名古屋将棋対局場で第81期名人戦A級順位戦の4回戦に臨み、同じく2勝1敗の斎藤慎太郎八段(29)に94手で勝利した。

 斎藤はここ2期連続、渡辺明名人(38)=棋王との2冠=に挑み、ともに1勝4敗で敗れた名人挑戦者。藤井にとって、総当たりで9局ずつ指すA級前半のヤマ場。ここを勝利し1敗の首位タイを守った。

 斎藤とは過去4勝3敗。戦型は7局連続の角換わりと、研究者肌の両者らしく思惑がかみ合い、終盤の入り口まで互角だった。藤井には今期、谷川浩司17世名人(60)が1983年に達成した21歳2カ月での最年少名人の更新がかかる。ただ、そのチャンスは今期のみ。「内容的に厳しい戦いになっている」。3勝1敗の星取りにも充足感はなく「少しでも星を伸ばせるように頑張っていきたい」。広瀬章人八段(35)との5回戦を見据えた。(筒崎 嘉一)

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2022年10月13日のニュース