電気代高騰で「対ロ制裁やめて」欧州で広がるデモ 三浦瑠麗氏、日本の立場指摘「対岸の火事と見てしまう」

[ 2022年10月13日 14:36 ]

三浦瑠麗氏
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 国際政治学者の三浦瑠麗氏(42)が13日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。ロシアのウクライナ侵攻に対し制裁を科した西側諸国が電気代高騰に苦しみ、「制裁をやめて」と主張するデモが起こっていることについて言及した。

 番組では、欧州各地で起こった対ロ制裁反対デモを紹介。MC谷原章介は「自分たちの生活に、ここまで大きな影響が出ると思っていなかった人が多いのかもしれませんが、ロシアに対して制裁をするというのはこういうことなんですよね」と語り、三浦氏に意見を求めた。

 三浦氏は「(侵攻が始まった)3月の時点から日本の中でも意識を高めていかなければならなかったと思う」といい、長く続く経済制裁については「戦争を終わらせる効果はそもそも軍事的支援の方が圧倒的に高いんですよ。つまり、戦場で勝つということが要諦なんですね。しかしロシアに対して、すぐに戦争を終わらせられるかもしれないという期待が、ある程度先進国の間で広まってしまっていた側面がありますから、ここまで長期化するのかということに関して市民が見通しを持っていなかった可能性がある」と推測。取り巻くエネルギー問題について「先進国だけでもこのような問題が起きるんですけど、特にお金のない、エネルギーを自前で調達できない発展途上国は、もっと厳しい状況が起こりうるということは考えておかなければならない」とした。

 また、日本の立場について「日本はロシアに依存度が高くないと言われていますけど、そもそも海外依存度が高い国は、もの凄く大きな影響を受けるんだということを考えておかないと、対岸の火事だと見てしまう」と指摘。谷原も「僕たちは中東からエネルギーを手に入れていますけども、影響は日本にも今後当然ある。制裁の話でいえば、核を持っているロシアに対して軍事的にどこまでできるかということが、核の危険を回避するために経済制裁を行っているわけじゃないですか。これどうするか、なかなか出口が見えてこないですよね」と私見を述べた。

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2022年10月13日のニュース