鈴木エイト氏 自民党の旧統一教会調査は「10点」 関係は「誰かの指示で動いている可能性が」

[ 2022年9月11日 11:09 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を20年以上、取材し続けているジャーナリスト鈴木エイト氏が11日、TBS「サンデージャポン」(日曜前9・54)に生出演。自民党による所属議員と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点調査について言及した。

 自民党は教団と国会議員との接点についてのアンケート結果を8日に公表。47%に当たる379人中179人が教団と何らかの接点があると回答した。会合であいさつしていた、教団から寄付があったなど関係が深いとされる121人については氏名を公表した。しかし安倍晋三元首相は死去しているため、岸田文雄首相は「十分に把握するということについては、限界があるのではないか」としている。

 鈴木氏は調査結果について「(100点満点中の)10点です」と言い切った。「これ、茂木(幹事長)さんがですね、9割の国会議員が統一教会系であることを知らなかったっておっしゃってるんですが、逆だと思うんですよね。9割は知っていたと。でマイナス90点ということで10点です。やっぱりね、自己申告制だと正直に申告しない議員が相当いると思うんですよね」と続けた。

 正直に答えていないと思う議員はいるのかと聞かれると、「その代表格がマザームーン発言で有名になった山本朋広議員ですよね」と明言。調査結果の一覧表を見ながら「山本さん、関連団体の会合に出席して本人があいさつっていうところの欄に名前はあるんですけど、山本さんがマザームーン発言をしたのは2017年5月14日の東京の有明1万人集会なんですね。これは統一教会が主催した会合なんですけど。ここに名前がないのはおかしいんですよ」と指摘した。

 さらに自民党の中に教団のイベントに議員を割り振っている人がいるとの自身の発言について問われると、「そういう形跡があるんですよね。この山本さんが2016年7月28日にネパールでの統一教会の関連のイベントに出発する空港からフェイスブックに投稿しているんですよ。“はてさて、今回はどこへ行かされるやら…”と。これは自分の意志で行ってない、誰かの指示で動いてる形跡がある」と断言。「誰かと言うと、誰もが知っている超大物政治家の名前が浮かび上がっています」と衝撃の発言を行なったが、具体的に誰かと聞かれると、「それはまだ言えない。今調査中です」とした。

 割り振られている議員は意図を理解して行っているのかという質問には「SNSとかを見てみると、なんか微妙に分かっていないところもあるんですよね。何に行くかっていうのを十分に知らされていなかったりとか、そういう形跡もあるんで、慎重にいろいろと見ていってるところではあります」と鈴木氏。岸田首相は理解しているかと聞かれると、「どうですかね。自民党の調査がそこまでいっているかって点が微妙なので、それはちょっと分かっていない可能性もありますね」と語った。

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2022年9月11日のニュース